週刊少年ジャンプ  第28〜29号 (06/12)

REBORN!
 とりあえずハルとツナ母と黒川さんの動向が気になります。黒川さんを選ぶ渋趣味の人が果たしてどれだけいるかな?
ONE PIECE
 ネロの四式の選択にきちんとした体系の存在を感じます。使えないのが「指銃」と「鉄塊」というのが実に理に適っているのです。以下、ついでに六式についての個人的見解も含めて説明。
 (注:以下の説明は「ワンピ物理学(現実の物理法則を可能な限り拡大解釈した物理法則)」を前提とした文章ですので、あまり細かいところには突っ込まないで!)

 CP9の使う「六式」は以下の六つの技から成り立っています。

 「指銃」:近距離射属性攻撃技。硬化した指で相手の体を突き刺す。
 「嵐脚」:中距離斬属性攻撃技。猛スピードの蹴りで鎌風を起こし対象物を斬る。
 「剃」:高速移動技。いわゆる縮地法(テニスのとは違います)。一瞬で急加速し一瞬で急停止する。
 「月歩」:特殊移動技。格ゲーばりの空中ジャンプを行う。多段ジャンプも可能。
 「紙絵」:回避技。いわゆる軽気功。相手の攻撃を全て紙一重の動きでかわす。
 「鉄塊」:防御技。いわゆる硬気功。肉体を硬化し攻撃を受け付けない。

 攻撃技が二種、回避・防御技が二種、移動技が二種。攻撃技ばかりに偏っていない(むしろ攻撃より防御や回避に主体が置かれている)のがなかなか高ポイントなのですが、良く考えると、この六つの技を扱うのに必要な技術は三つしかありません。すなわち、「身体を硬化する技術」と「強靭な脚力」と「風を察知して動きを任せる技術」です。
 最初の「身体を硬化する技術」は指銃と鉄塊に応用されます。つまり、指先だけを硬化すれば指銃になり、それが全身に及べば鉄塊になります。攻撃技と防御技ということで一見別物に見えるかもしれませんが、この二つの技は本質は同じものだと考えられます。
 次の「強靭な脚力」はいうまでもなく「嵐脚」「月歩」「剃」に必要です。強靭な脚力で極限まで「軽い」蹴りを放てば嵐脚になり、それを移動に使えば剃や月歩になります。さらに言うなら剃と月歩は名称こそ違うものの基本的に同じ技で、その爆発的な脚力を地上で使えば剃になり、空中で使えば月歩になる、といった程度の違いしかありません(もちろん、剃より月歩の方が難しいと思いますが)。
 そして最後の「風を察知して動きを任せる技術」ですが、これはもういわずもがなの「紙絵」に繋がります。あれは目で見て避けているというよりは、相手の攻撃が起こす風に乗って文字通り紙のようにひらりひらりとかわしているのでしょう。
 さて、恐らく「六式」はこのような体系に則っているものと思われますが、ご覧の通り、指銃と鉄塊は同系統の技として分類されます。従って、片方が使えなければもう片方も使えない可能性が非常に高いのです。だから両方使えないというネロの設定は実に理に適ったものだと僕は考えます。とても些細な点ではありますが、「できることとできないことの区別」がきちんとついているということで、これは非常に重要なことだと思います(まぁ、もともと「ONE PIECE」は、独自の臨界点指定があまりに現実離れし過ぎていて肉体的な実感をまるで伴わないという点を除いては、限界描写については意外としっかり描かれていますけどね)
 で、ゾロの活躍の件に関しては……飛び降りたりまた乗ったりさせたのは明らかに失敗だったんじゃないかなーと思います。最初の頃強調されていたロケットマンの猛スピード描写が、これで完全に意味を失いました。あれじゃチンタラ走っているようにしか見えませんってば。
 ちなみにゾロとTボーン大佐の技は……他所のサイト様を見て初めて気付きましたが、「ボーン大鳥」=「ぼーんおーどりー」=「盆踊り」、「牛鬼勇爪」=「ぎゅうきゆうづめ」=「ギュウギュウ詰め」だったんですね。ここまで凝ってるともうわけがわかりませんなあ。私としては、新技も良いですけど、これまでに使ってきた技を大切にしていってほしいところ。
NARUTO
 この世界には蘇生術は確かまだ出てきてないですよね……我愛羅の処遇はどうするつもりなんでしょうか。セオリー通りなら昏睡状態で何とか生き残り、「早く一尾を取り戻さなければ本当に死んでしまう」みたいな感じ……つまり第6部の承太郎みたいなことになると思いますが。
BLEACH
 この漫画の閑話は嫌いじゃないのですが、今回はどうも空回りしてる気配。テンションの高さに説得力がないというか、読者置いてけぼりなんですよね……。○○があるからテンションが高い、というように読者が納得できる理由があるのではなく、何もないのに非現実的なほどテンションが高い。これでは楽しむより先に入り込むのを躊躇ってしまいます。
カイン
 んー、仇役(ライバル関係にある敵キャラ)と違って、敵役(純粋な悪としての敵キャラ)はもっと爽快に圧勝でブッ飛ばさないと!
タカヤ
 ゴーグル外した時の演出とか、「超スゴイこと思いついた」の演出はなかなか良かったかと。この人も見開きとか大ゴマの使い方が割と上手いのかも。ただ、その良さが断片的で、全体を通して見るとどうしてもマイナスの印象ばかりが先に立ってしまうのが正直なところですが……。
切法師
 舞台こそ和風で戦国時代ですが、やってることは完璧に剣と魔法のファンタジーなんだとやっと認識できました。だからこそ敵の名前も西洋風の当て字なんでしょうね。しかし、「剣と魔法のファンタジー」に「和風テイスト」の組み合わせは確かに斬新ではあるけれども、それだけに匙加減が難しそうな予感もします。派手さを捨て去ったファンタジーが生き残るためには何を売りにせねばならないのか、それを早く見つけないといろいろヤバいかもしれません。確かな地力は感じるので、セールスポイントがあればきっと見事に化けるでしょう。
 ……こらこら、「そこで幼女ですよ」とか言わないッ!
銀魂
 キャバクラに限らず、女という生き物は恐ろしいです。最近良く痛感してます……。
 男はバカなのであんまり怖くないですけど。
D.Gray-man
 スーマン助かってくれないかなあ。そして仲間になってくれないかなあ。そしたらいろんな意味で最高なんですけどねえ。
ボーボボ
 「からくり」のアンラッキーやブロムと違って、応募キャラがここまでいろんな意味で活躍してくれたら、応募した方としてもさぞかし気持ちが良いだろうなあ。
 というか、封印中=(略)な顔、封印が解ける=素顔で良いんですよね? じゃあアイスンはわざわざ自分を封印したんでしょうか? なんかちぐはぐな感じです。
アイシールド

 誰ッ!!? いや演出としてはとても良かったし格好良かったですけど誰ッ!!?

 しかし、「超攻撃型vs超攻撃型」の割に点の入り方が大人しいですね。前半とかで90vs77とか想像してたんですが、泥門の得点が最初のキックオフリターンタッチダウンしかないというのは意外。これは泥門の守備力が予想以上に高く(栗田が踏んばっている)、攻撃力が予想以上に低かった(ムサシの穴)ということなのかな……。
ムヒョ
 「――小さなおうち… カワイイおうち?」
  ……地味。

 「…最期の力で…ドアを開けて…報せてくれたんだね…」
  ……健気。

 「あなた このコの事好き?
  じゃあ この不細工な顔 やめなきゃね
  だって ふさわしくないもの――」
  ……薄幸!

 ということで、地味健気薄幸属性好きの私としましては古谷さんに最期まで大満足なのでした。
テニプリ
 連載初期の頃を良くわかっていないので如何ともし難い感じ。氷帝にしろ山吹中にしろ、大体の扱いは把握したものの、その扱いを楽しめるほど知らないからなあ。それにしても、金太郎のことは許斐先生の中で黒歴史にはなっていなかったんですね……。
デスノート
 相変わらず絶不調中。読んでてほとんどドキドキもワクワクもない……。スリルとサスペンスが売りの漫画にこのマッタリ感は痛いなぁ。「一週先にどうなっているのかわからない」のは今もそうだといえばそうなのですが、それでどうなったとしても、まだ致命的な事態にはならないだろうという予感が期待を大きく削いでいる感じがします。これでじわじわと終局を煽っているのならともかく、そういうわけでもないですしね……ああ、言葉にするのが難しいorz
 ともかく、最近のデスノはほんと一時期に比べてずいぶん面白くなくなったなぁ、とだけ。あと、スナイダーの名前が先に出てしまった件については、明らかにミスですよね、これ。
ハンター
 これで某箱映画みたいに最終的にアカズの子だけが生き残ったら素敵ですが、この漫画じゃ良くても会長の罠に利用されて死亡程度になりそうな気が……。この漫画の熱血や正義は報われる気がしません。すでにそういう次元の話じゃない。
ネウロ
 どうやったら吾代×あかねちゃんを実現できるのか思案中です(嘘)。
 それはそうとして、どんどん漫画としてのキレが増して来ていて何よりです。これってジャンプで連載してるからこんな扱いですけど、もし15年くらい前のコアな漫画雑誌に連載されていたら、後世まで残る伝説と化していたかもしれません。知る人ぞ知る奇作ってキャッチフレーズがぴったり。……ただ、それは言い換えればあまりメジャー向きではないということでもあるので、今のまま少しずつフェードアウトして行ったとしても、それはそれで納得してしまうかも。
こち亀
 アニメに限らず、サブカルチャーの良さは大衆には伝わりにくいものです。というかそもそも人の大切なもの(まぁアニメですが)を消しておいて謝りもせず、逆に「そんなに怒るなよ。子供っぽいぞ」と相手を馬鹿にして済ませてしまうやり口がひどく気に入りません。そりゃあんな扱いされたら誰だって怒るって。アニメ云々は問題の本質に関係ありません。
ミスフル
 ところでこの漫画の必殺技は叫ばないんですね。今頃気付きました……じゃあ「ボクのこの技は断頭台って言うんだよ!」とか宣伝してるんでしょうか……?
いちご
 殺
ユート
 監督が鬼だッ!
ジャガー
 とりあえずあれだけ無防備なら急所潰しでいくらでも対処できたような。あんな連中相手に手加減してやる必要はありません。目でも喉でも股間でも、お好きなところを遠慮なく潰しちゃえ!
総括
 ここ書くの忘れていたorz(25日午前3時追加)
 あー、ということでどうにも盛り上がれず飲み込めず、です。慢性的なテンションダウンに頭を痛めています。といっても続きが気になる漫画すらない、というわけではなく、ワンピなりNARUTOなりアイシールドなりそれなりに楽しみにしている漫画はいくらでもあるのですが、それらにしたって「うおお一刻も早く続きが読みたい読んだり読ませろヴァアアアーッ」とクるほどじゃないですからね(笑)。
 ということでこのままでは埒が明かないので、ちょっと別のアプローチも考えてはいるのですが……それはまぁ、まだ放言はやめときます。実現しない可能性の方が高いだろうし。





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