週刊少年サンデー感想(2005年第33号) (07/21) 「瞬春『春極達』」

 今回からタイトルの後に話数をつけます。今までなんでつけてなかったんだろ?

絶対可憐チルドレン(新連載)
 さて、それで噂の新連載ですが……
 正直な話、個人的には「期待通りのものではあったが、期待以上のものではなかった」ってところでしょうか。作画・構成・演出・ギャグ・キャラクター・テーマなどなど、どの面においても平均なぞ軽く上回る恐るべき完成度は存分に堪能させてもらいましたし、何より「充分に面白かった」のですが……その代わり、リミッターを振り切った「突き抜けた」要素が感じられなかったんですよね……。もうちょいわかりやすく言うと、「この漫画を読む時はココに注目しろ!」という部分が思い浮かばなかった、と言えば伝わるでしょうか。どの面においても圧倒的に平均以上の性能を誇りながら、一撃必殺の武器をもたないゆえに決定力に欠ける漫画。これが今の時点での私のこの漫画に対する率直な感想です(強いて言えば注目点は「椎名先生本人」ということになるのですが、この漫画のこれだけの完成度をもってしても、漫画以外の部分に見所を見出さなくてはならないというのは……少し悲しくなってきませんか?)

 というとなんだか私はこの漫画を全然楽しめていないみたいに見えますが、何度も言うように私は「絶チル」は素直に凄い漫画だと思いますし、実際に楽しんでいます。ぶっちゃけた話、現在サンデーに連載されている漫画の中で、サンデー読者以外の人に私が自信を持って「面白いから読んでみて」と薦められるのは残念ながら「結界師」と「道士郎」だけなのですが(私個人の視点で面白いと感じる漫画は他にいくつもありますが、一般的な視点の持ち主がすぐ楽しめそうなのはこれくらいだと思っています)、これからはそこに「絶チル」も加わることは間違いありません。マジな話、この三つの漫画は他と比べて明らかに突出していると思います……。つまり、それくらい私はこの漫画を買っています。

 だからこれはもう評価というより単なる好き嫌いの話で、短期集中連載の時の感想を引用するならば、

  (前略)ま、完成度が高すぎて、逆に突出した「何か」は感じられなかったような気もしますが。この漫画の完成度の高さを「惚れ惚れするほど完璧な球体」とするならば、普段から僕が言っているその「何か」は「寒気がするほど鋭利に突き出した棘」と言うべきか。どっちも感動モノには違いないのですが、「感情の切り取り」という面から考えるとやっぱり少し差がある。僕は球体より棘の方が好きなので、そこに少しだけ(ほんの少しだけ!)不満を覚えてしまったのでした。

 といった感じ。「異様な完成度の隙のない漫画」も良いですが、僕は「隙だらけだけど、一部だけがとんでもなく凄まじい漫画」の方が好きだ、ということです。現状での「絶チル」にはそういった寒気が感じられない。なので、面白いことは面白いし、文句なく完成度は高いんだけれど、心のどっかでイマイチ乗り切れない……といった微妙な感想になってしまうのです。なんかずっと弁解ばかり言っている気がするのでこのへんで終わりにしますが、次回以降の展開で、どうかそういったものを何か見つけられますように。それが見つかった時こそ、私はこの漫画を文字通り大絶賛したいと思います。以上!

ガッシュ(215)
 う〜ん……迷うところですが、これは清麿復活確定と見て良いと思います。逆(死亡確定)じゃありませんよ。復活確定です。心臓止まってても復活確定です。いずれ必ず清麿は再び立ち上がり、ガッシュの王様街道を熱烈サポートすることでしょう。
 そう思う理由は以下の通り。

 (1)あれだけやって結局リオウを倒せなかったから
 (2)死の演出の押しが弱いから
 (3)心停止後すぐにサイフォジオを受けていたから

 それぞれについて説明すると、まず(1)はですね、平たく言うなら「あの清麿がリオウごとき道連れにできずに死ぬはずないじゃん」ってことです。仮にも二百話以上に渡って主人公を務めた身、死ぬ時はボスのひとりやふたり道連れにできなくてどうしますか(力説)! 逆に考えればわかりやすいかもしれません。熱心な清麿ファンが、この結末に納得すると思いますか? ファンの期待は裏切らない(裏切ろうとしない)であろう雷句先生の心意気を考えても、もし清麿が死ぬことがあったとしても、その時はもっと清麿ファンも納得できるような「意味のある死」を遂げさせるだろうと思うのですね。だから今回も、もしこれで本当にリオウが強制送還されていたら、私は清麿の死を80%くらいは信じていたと思います。

 で、(2)。これはですね、要するに「本気で読者にショックを与えるつもりなら、畳みかけるように死亡決定させる」はずだろう、という創作者としての勘です。今週号みたいに、「心臓は止まっても、結局死ぬのか死なないのか曖昧なまま先延ばしに」はしない方が効果的だと思えて仕方がないんですね。もし本当に清麿の死を確定させるつもりだった場合、私なら今週の展開の中で清麿の死体はバラバラの粉微塵にします(読者に圧倒的に手遅れであること、取り返しのつかない事態に陥っていることをアピール。まぁ粉微塵はやりすぎですけど)。だいたい熱血少年バトル漫画において、「心停止=死亡」という公式がどこまで通用するかというとそれは疑問なわけですよ。これが青年誌だったら死亡確定なんでしょうけど。

 そして、(2)と関わってきますが(3)。このサイフォジオは「あとで清麿が五体満足に復活した時のためのフォロー」なんじゃないかと。あそこでサイフォジオを喰らっていたんだから、まぁこうこうこうで復活するのもわからなくはない、と読者に思わせるための展開です。これも逆に考えた方がわかりやすいですね。このサイフォジオがなかったとしたら、このあと清麿復活展開になった時に「そりゃないだろ」と思ってしまいますよね? そう思わせないためのサイフォジオだったのではないかと考えてしまうわけです。

 ……あー、自分でもちろんわかってますが、上の三つの理由は全て演出論です。演出上、本当に清麿を殺すならこんなことはしないはずだ、というのを並べ立てただけで、物語の内容的に筋道立てて清麿の死亡を否定してるわけではありません。現にあれだけ言っておいて、具体的にどうやって清麿を復活させるつもりなのかさっぱりわかりませんもの。どーせティオの新呪文かなんかで復活すんじゃねっスか? (投げ遣り)

 とまぁこんな感じで、私は清麿の死はフェイクであると確信しているわけですよ。ここまで言っておいて本当に清麿が死んだら、私も雷句先生を神認定したいと思います。……うん、まぁ、一度くらいは、そういうのを見たくないわけではないけれど。

 (ちなみにこれはどれだけ信憑性のある話かわかりませんが、「サイフォジオ」の治癒効果を「人間の肉体自身の治癒能力の飛躍的強化」であると定義付けた場合、未だに清麿の肉体は生きているということになります。そもそも「治癒能力」というのは「能力自体がエッチラオッチラ身体を修復する」のではなく、「人間の修復機構を超活性化させる」ものですからね。つまりサイフォジオが効いたということは、清麿の体の修復機構はまだ動いている、つまり細胞は生きているはず、という結論に理論上は繋がります。ただし、そのあたりの細かい話が、「ガッシュ」上でどれだけ再現されているかは……所詮少年漫画ですから、極めて疑問であるとしか言いようがないんですけどね。それに全身の細胞が同時に死ぬわけでもないですし)

あいこら(2)
 今回の話で初めてハチベエの変態性を確認した気がします。何が変態って、女の子自身に対する興味が全く毛程も存在しないという点において、こいつはある意味間違いなく変態だなあ、と。パーツに対する愛情は、先週の感想でも述べた通りに「まぁわからなくもない、誰でも持っている当たり前の嗜好がちょっと極端なだけ」だと思うのですが、それと「女の子に全然興味がない」のは全くの別問題。普通のパーツフェチ野郎なら、パーツへの愛情には及ばないとしても、女の子自身にも多少なりとも興味があるはずなんです。しかし今週のハチベエを見る限り、彼はホモなんじゃないかと思ってしまうほど女性を異性として見ていません。扱い的にはその辺のモノと同じ。彼にとって「女の子」という存在は、コップや目覚まし時計や電柱や空を流れる雲と同程度の、「ただそこにあるだけの存在」なんですよね……。それが悪いとはもちろん言いませんけど、これは確かに珍しいし、年頃の野郎にしては立派な変態です。だから今回の設定の「パーツフェチ」というのはいわゆるフェイクで、ハチベエの真の変態性は「女性に極端に無関心」な点にあるのだな、と痛感した次第であります。

ケンイチ(156)
 年頃のしぐれどんが実に良いです。何も無理にムチムチにする必要はなく(美羽がいるから)、このまま師匠扱いしても何ら差し支えなかったかと思います。

うえき+(14)
 んー、あー、どこからツッコんだら良いでしょうねぇ……。
 とりあえず、鳴なゆさんの感想と一部かぶりますが、

 (1)あんな一瞬であれだけ複雑な作戦が通じるわけがない
 (2)あの抜け方だとハイジが飛ばされるはずですよ
 (3)そもそもハイジの怪力引っ張りを同じ力で支える植木ってどういうことですか?
 (4)出てきたり消えたりする上に減らないソラのハンバーガーの正体は?(道具紋?)

 あたりは基本でしょうか……?
 言葉ではなく見やすくてインパクトのある絵でパチンコの策を説明するのは良かったと思います。「一度目は〜」「二度目は〜」のあたりは相変わらずわかりにくかったですけど、まぁこれはしょうがないか……。

コナン(531)
 事件のこととか、瑛祐の不穏な動きとか、他に考えるべきことは山程あるのですが、ここはあえて「兄嫁」という言葉の持つ背徳性について注目したいと思います。弟嫁とか姉婿とか妹婿に比べて、どうしてこの言葉だけこんなに後ろめたい響きなんでしょうね。何かドキドキしてしまいますよ。これは「兄」という言葉の持つ「大人」のイメージ、さらに「嫁」から連想される従(ごめんなさい、ネタにしてもあまりに心底どうでもいい話題でした)

MAJOR(519)
 全面的に吾郎が悪いと思います。つまらんプライドにかまけて大局の目的(代表入り)を忘れるような奴は、本気で夢を追いかけるつもりがないと取られても仕方がないのでは……。

ハヤテ(39)
 おお、桂先生たら結構ちゃんと謝ってる!
 と、いうことで先週号の不穏な感想(頭だけではやって良いことと悪いことの区別のつかないバカは、絶大な痛みをもって身体で区別を学べ)はとりあえず撤回です。例え彼女だけでは責任は取りきれなかったにしろ、ここまで誠意ある対応を見せてくれたならば、今回はこれ以上責める道理もないでしょう(結果的には合格してるし)。まぁ彼女のことだからどうせ今後も似たような過ちは繰り返すでしょうが、それはその時……ということで。

 ラストのマリアのアタック、及びハヤテの処遇についてはまぁ納得。マリア様はいつもみてるだけの存在でしたから、たまにはこうやって積極的に動いて存在をアピールしなくちゃ、ナギ→ハヤテ→マリア→ナギ(以下ループ)というこの漫画の基本構造が変わってしまいますからね。推薦状合格もその演出の一環と考えれば問題なし。というか、私はこんな風に「突然やってきた理不尽な不幸が突然やってきた予想外の幸運で帳消しにされるシーン」が割と好きなので、この裏口っぽい合格もすんなり受け入れられたのでした。平たく言えば、ヒーロー登場とかぶるんですよね、そういうシーンって。

 あと、今回の話で個人的に気に入ったのは「ハヤテの合格祝いパーティーがあれだけ盛大なことにちゃんと理由があった」こと。こういう細かい部分にきちんと理由付けがなされていると、漫画全体の説得力がグッと増します。今後もこんな感じでイベントのひとつひとつに「なぜそうなったのか」という因果関係をきちんと設定していって欲しいと思います。

結界師(83)
 おお、生きていた〜。流石というか何と言うか、こうでなくちゃ!
 しかし、これをもっていよいよ正体が見えてきた感じがしますね。ここまで格好良い博士を見せてくれるならもう間違いありません。正守が半分主人公と化してきた頃から薄々感づいてはいましたが……田辺先生は絶対オヤジ萌えの人です。しかもコミックスでほのめかしていた(?)ような程度の問題ではなく、かなり重症のオヤジ萌え。……正確に言うなら、オヤジ萌えというよりは、じじい萌えといった方が近いと思いますが(オヤジ萌えとじじい萌えは、似ているようで全然違います)。若い子より大人の男性、美少年よりナイスミドル……そういう人です。だから今回のエピソードも、きっと普段以上にノリノリで描いていたことでしょう。この、かわいい人め!

ジャぱん(169)
 貧乏カツは貧乏カツで美味いと思います。まぁ、普通のカツとは全く別の食べ物ではありますけど。

犬夜叉(417)
 要するにこれは、「血の絆」のみを魍魎丸にちゅるりと吸わせて金禍と銀禍を分離させればミッションコンプリートですよね? 今回は幸せになる道がありそうで何よりです。

(24)
 ちなみに。

 リミッターカット……通常60km/h以上スピードが出ないようになっている原付きの監視装置や配線をいじり、60km/h以上出せるようにするヤンキー御用達のテクニック。主に「監視装置(CDIと呼ばれる)を専用のものと交換してカットする」方法と「スピード検知用の配線を文字通りぶった切ってカットする」方法があるが、ここでは専用のCDIを用意することなく即席で行っているので、おそらく後者の方法をとっているものと思われる。ちなみにリミッターカット自体は違法ではないが、公道を30km/h以上で走ると間違いなく道交法違反(犯罪)なので気をつけよう!

 直結……エンジン回りの一部配線をダイレクトに接続することにより、鍵なしでバイクのエンジンを作動させるヤンキー御用達のテクニック。はっきりいってリミッターカット以上に犯罪性が高いので、詳しいことは書けません。バイク泥棒連中はくたばれ猛省せよ!

 プーリ交換……プーリーという部品(いわゆるギアみたいなものと考えてもらえば良い)をより回転比率の高い物に交換して(正確に言えば、プーリー内のウェイトローラーの移動区域を広げることで、ドライブベルトの位置をより大きく変えられるようにして)、最高速度を上げるヤンキー御用達のテクニック。リミッターカット同様、とりあえずそれ自体は合法。けど60km/h以上のスピードで公道を走ると(同じなので以下略)

 だけど、それはそれとして、とりあえず他人の原付を勝手に弄るのはやめような、ヤン子よ。

ワイルドライフ(123)
 みんな幸せで良かった良かった。いろいろご都合主義は見え隠れしているけれど、読むだけで不快になるよりはよっぽどマシです。

あおい坂(27)
 マサハルの秘策はつまり「氷室に決定的な弱点がある」のではなく、「理詰めで考えたら必ず打てるタイミングが存在する」といった性質のものなのですな(野球に詳しくない私には、あまりピンと来ませんでしたけど)。でもこの攻略じゃあ次以降の打席に応用できそうにないなぁ。直前の虎鉄の活躍あっての攻略でしたからねえ。

 ところで、真木さん(雑誌『野球王子』の記者、いつも美形にキャーキャー言ってるねーちゃん)のウザさから察するに、田中先生って本気でこういうミーハーなだけのファンのことが嫌いなんじゃないかと邪推してしまいます。あの明らかに場違いでみっともない描き方には、絶対悪意があるような気がして。読者に嫌われさせるために出してますよコレ。他に彼女を登場させる理由って……あんまりなさそうですしね……(野球を知らない読者に作戦・状況を説明するためのキャラにしては、少々アクが強すぎるのでは?)。僕も彼女のような人間はあんまり好きじゃないので、気持ちはわからんでもないんですけど。

クロザクロ(47)
 325ページの2コマめ(「私はこれから〜(中略)支配者になる!」 のコマ)の効果はある意味素晴らしいものがあると思いますよ。たった1コマで、ここまで登場人物の格を落とすことができるとは! これまでスナフキンの大物感を醸し出していた謎と得体の知れなさが、こんなに一瞬で雲散霧消してしまうとは。……いや、茶化しているわけではなく、本気でここから読み取れるものがあると思うんですよ。このシーンの何がいけないのか(むしろ何が良いのか)? それを押さえることができれば、創作上何がしか得るものはあるんじゃないかと。

 といっても、結局これは「目的が陳腐」「セリフも陳腐」であることに帰結するんでしょうけどね。もったいぶって期待を膨らませていた割に陳腐な正体だったので、その落差で一気に小物感が激増したってとこかな。たったそれだけの話で、未だに誰もマトモに戦えないような超強敵が、4〜5号後にはまず間違いなく倒されているだろうなーと思えてくるんだから、不思議なものです。

見上げてごらん(17)
 これって高校テニスですよね? 中学テニスですでにあれだけのもの(分身、発光、テレパシー、狙撃、天候操作などなど……)を見せられた後では、この程度では物足りない! (ウソです。これならテニス漫画として充分及第点の演出だと思いますよ。でも了がきちんとケジメをつけるまで奴のやること言うことはスルーすると言った手前、堂々と触れることができんのです)

道士郎(57)
 いやもうほんと完膚なきまでに健助殿の殿っぷりが理想の域にさしかかって来ているんですけどどうしましょう。部下への的確な指示(撤収命令)、人選眼の確かさ(サータン団長指名)、小さなSOSサインを見逃さない観察眼(エリタンの長袖)、恐怖の克服(Mr.やに話しかける)、部下のピンチをスルーできない人の良さ、自分の都合より仲間の都合を優先する優しさ(達吉の助太刀)、そして支配者にとって最も大切な「驕らぬ精神」(オレは心の黒い人間だから偉くなんかない!)まで。ほとんど完璧じゃないですか(あとは貫禄だけです)。萌えとかそういう次元をすでに超越しているような。いやもうマジで、こんなに人の上に立つのに相応しい少年漫画の主人公を見たことがありません。健助殿最高。今はそれ以外の言葉が出てきません。凄すぎる……。

(追記。ということで健助殿同盟に入りましたよ。健助殿最高!)

ブリザードアクセル(18)
 お、これはひょっとして、読み切り時のヒロイン・小雪ちゃんでございますか……?

 …………。


 数々の思い出が蘇ります……。






愛ゆえに


訪れたBrand-New Days


「愛と食欲は似ている」


少女の幸せなほほえみ






春到達の瞬間







…………………………。





つかいまわし



 ウヒヒヒヒこりゃもう辛抱たまらんほどにBCP(Ba-Cou-Ple)の予感☆ですよ! 読み切りの時の暖かい記憶を忘れ、そのタイトル通りここまで吹雪の世界のように荒れ果ててきた「ブリザードアクセル」に、ここに来て遂にBCP到来の季節がやってまいりました! ありがとうございます! ありがとうございます! 「いでじゅう」連載終了から早一ヵ月、その間私の心はどこまでもひび割れた不毛の大地のごとく乾き飢えてきたわけでございますが、ついに今! 今! 長かった冬がようやく終わり、新しい出会いの季節が訪れたことを神に感謝し(キリがないので以下削除)

 いやあ、なんか汚い画像ですいませんね。慌てて用意したもので。ヘッヘッヘ。
 ということで部屋がどうとか選手がどうとか下着姿がどうとかそんなことは心底どうでも良く、私は今回彼女にのみ注目している所存であります。どうか、どうか読み切りの時と同様に、サンデー読者の8割を滅殺する勢いでBCP化してくださいねお願いしますね。そのせいで人気を失い早期打ち切りになってしまったとしても私は後悔しません! 長く弱くより短く強く! 無理に野郎キャラをヒロイン視しなくても良いどころか、普通の漫画の遥か先の桃源郷を歩むがごとき熱烈な愛欲を魅せてくれる漫画となれ「ブリザードアクセル」! 行け、我らが「ブリザードアクセル」! 「Third Word World」は小雪ちゃんと吹雪の熱愛劇を超応援しています!

我聞(70)
 いやあースゲェ。ここまで完璧なお約束展開だとツッコむどころか逆に畏怖してしまいます……。私は藤木先生の底力をナメていた! 反省!
 あと、気付いていない人がいるかもしれないので一応。

 オリマー=マリオー=マリオ
 ジィル=ルィジ=ルイージ
 桃子=ピーチ=ピーチ姫
 キノピー=キノピオ

 ということは、第五研の新兵器とやらは間違いなく巨大カメ型マシンでしょう。通称は「クッパ」もしくは「パック」。トゲのついた甲羅に、口の火炎放射器、太い腕に驚異の耐久性(しぶとさ)、そしてコブルクよろしく履き出される七つのビット「コパック」……目に浮かぶようです。というかここで任天堂を混ぜ込むとはさすが藤木者。恐れ入ったぜ。凡人にゃ真似できねェ。

からくりサーカス(機械仕掛の神50)
 「他の人を踏んづけて、自分だけ幸せになっちゃダメなんだ」
 うーん……確かにそれはその通りなのですが、だとすると「ナイア(クレール)は幸せになることを諦めなくてはならなかったのか?」と言われたら勝はどう答えるのだろうと、天邪鬼な私はそう思ってしまうんですよねぇ……。そこで「うん、あなたには幸せになることは絶対にムリだったんだよ。だから最初から諦めていればよかったのに、バカだねえ」とか言わせたら神ですが、流石にそれはなぁ……。

 (ちなみにこの種の問題の最も模範的な少年漫画的解答は「大切なのは幸せな生活そのものではなく、幸せになろうとする意志、つまり希望を持つことだ」あたりになるんでしょうけど、私のような未熟者には、その答えだとどうにも腑に落ちないところがあるんですよねえ。たとえばその理屈で言うと、「意地悪な継母や姉達の怠惰で優雅な生活より、常に虐げられるシンデレラのか細い希望に縋りつく惨めな生活の方が(王子云々がなかったとしても)幸せだ」ということになってしまうのですが、これって……変じゃないですか? 幸せって、何?)

D-LIVE!!(38-1)
 「今まで全然気に止(正解は「留」)めてなかったけど…あいつ、すげえ体してるよな!?」
 「うお! 斑鳩が刑事を羽交い絞めに!!」
 「なぁ 俺、今さらながら思うんだけどさ…あいつ、一体 何のバイトしてるんだ?」


 おや……
 おやおや……
 おやおやおや……

 これは!


斑鳩の同級生に仕事中の斑鳩を見せて真実を思い知らせる会


 「斑鳩の同級生に仕事中の斑鳩を見せて真実を思い知らせる会」の出番ですか!?
 しかも……しかも今回が会のラストバトルっぽい!
 いかにもバレそうな気配がプンプンと……そして今回バレなければこの先永久にバレなさそうな気配もムンムンと……こ、これは注目でございますよ!

 ということで、一足先に移転予定地に会を復活させておきました。今まで加入してくださっていた方々は、お手数ですがリンク先を張り変えてくれると助かります。そしてこれまでこの会の存在を知らなかった皆様も、もし会の目的に共感する部分があったのなら、これを機に加入してみてはどうでしょうか。……別に加入したからといって、何があるというわけでもありませんが。ちなみにもし今回で本当にバレちゃったとしても、会自体は問題なく存続します。現実がどうであれ、人間のイマジネーションに限界などありません。妄想は自由です。

ネコなび(4)
 今週は特に見所なし。厳しいことを言いますが、漫画的にもねこ的にも一切なし。
 せめて一刻も早く、完全なねこライフ漫画にシフトするべきだと思います。

総括
 「絶チル」の新連載をはじめいろいろと見所が多かった今号ですが、ベストを選ぶならやはり「小雪の登場」でしょうか。あっという間に終了してしまった桃ちゃんと部長の蜜月を継ぐ新たな救世主になる予感です。……ほんとを言うと半分以上ならなさそうな予感もしてますが、期待するだけなら私の勝手、妄想するだけなら私の自由です。今回アップした画像のような幸せな描写が今後ワシワシ増えていきますように……(合掌)。

 あと、今回は気合いを入れすぎた分だけ遅くなってしまったので、次号(つーか今週号)はもっともっと軽く行こうっと。期待しないでくださいね。





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