週刊少年サンデー感想(2005年第49号) (11/06) 「嘘を吐くな」


 そういえばサンデー辞書ライトカスタムVer.101を公開中です。でも大した追加用語はないので、前回のを導入した人には必要ないかも。せいぜい神楽牙王たんとかディオ・ガデュウガの変換が楽になったくらいです。何、そんな用語は使わない? そうですね、私もあんまり使いません(意味ないじゃん)。
 それと宣伝ついでにもうひとつ。頂いた拍手には全てお返事を返させていただいております。このページの一番下の方でやってますので、もし今まで知らなかった人がいたらごめんなさい。過去の返事も全部ログがありますので〜。


MAR(131)
 相変わらず、コマがでかいのう。まぁ最終戦はナナシ以外みんな勝つんじゃないスかね? どうでも良い試合だけど。


名探偵コナン(544)
 本当に絵が好きな人は、腕を痛めた程度じゃ止められない止まらないと思うんだけどそのへんどうなんだろう。そこには何か私の知らない感情があるのだろうか。

 というかキッドも大変だなぁ、便乗犯の偽物がいろいろ出てきて濡れ衣かぶせようとしてくるんだから。有名税ってやつですか。でもコナンが尻拭いしてくれるから安心だしー。


金色のガッシュ!!(229)
 本編前の特集記事を何ら必要としなかった自分にちょっと脱力。他に覚えることはないのか。でもモブ魔物の名前が公開されていないあたり、やっぱり仕事場は激務中なのかな、とちょっと思ったり(これまでは本編に名前が出てない魔物であっても、人気投票などのこういった別枠特集では平然と名前が出ていたんですけどねぇ。ドンポッチョとかガンツとかいろいろ)。

 んでもって本編の話ですが、ウマゴンの突破の理屈がもうわけわかりません。
 かの新宮隼人もかつて言ってましたよ、「“火”に“火”をぶつけても勝ち目はねえ。奴が相手を呑み込んで、さらに大きな“火”になるだけだ!!」って……。場の熱量が増大して、結局は倍のダメージになって戻ってくるに決まってます。それが火というものの性質です、そうに決まってますってばよ。そうですよね雷句先生……? それに、最後のコマのジボルオウ・シードンとリーヤ・アリシエの位置関係も良くわからないことになってます。流して読めば勢いに圧されてしまいそうだけど、良く読むと今回は細部が無茶苦茶すぎます。なんというか、ちょっとは雷句先生を休ませてあげて編集部、としか言いようがないです……。


焼きたて!! ジャぱん(183)
 肯定的な感想が思い浮かびません。何といいますか、だからね、「こんな漫画にそんなこと言ってもしょーがねーだろ」とギャグのつもりで発したツッコミを、次の回で実際にやられるとものすごく恥ずかしいんですが。このままだと私、マジでこの漫画のことを「人の情に欠けた最低人間たちによる快楽殺人漫画」と定義せざるを得ないんですが。倫理観とかどうなってるのさ……。


クロスゲーム(10)
 大半の主要キャラの生活の大半をがんじがらめに縛りつける若葉の呪い。でもこの漫画は恐らく「いかにしてその呪いを解きほぐしていくか」がテーマの漫画だと思うので(光と青葉の関係なんかが良い感じの象徴になってます)、そういう意味なら今の追い込み展開はそう悪くないと思います。ピンチ描写はでかければでかいほど、逆転時のカタルシスが増すものですからね。


史上最強の弟子ケンイチ(170)
 支度が遅れた兼一を待ってる時の美羽の姿がなんかマタニティみたいに見えた人ー!(挨拶)

 新白+梁山泊な話になるかと思いきや、新白のみなさんはそのまま帰ってしまったんですね。しかも大した見学もせず(してたら武田はあんなこと言わんよなぁ)。そんな……もったいない。兼一が普段どれだけとんでもない修行をしているのか、参考にする程度ならアリだと思うんだけどな。みんな気にならないのかしら。

 武田については、どうやら梁山泊に入門する展開にはならなさそうですね。あくまでボクシングに絞ってトレーニングしていこうという方向で。しかしそれだと結局現状打破の道はないわけで、そういうことでここは長老が武田に師匠を紹介する方向を予想。「そういうことなら心当たりが一人おるから、行ってみなさい」とか何とか言って、実際行ってみたらなんと元世界チャンピオン(やりすぎてボクシング界を追放された経歴アリ)が登場、「よしわかった面倒見ようじゃないの! 俺じゃあの人の足元にも及ばんが、昔本当に世話になったしな!」とかそんな感じで弟子入り完了。まぁ実際こんな展開にはならないと思いますが、でもスケールだけならこれくらいの規模になるんじゃないかと。

 ところで鳴なゆさんも仰っていたことですが、ここにきてなお武田のボクシングを喧嘩に利用することについては決定的に作品のリアリティに抵触しそうで怖いです。今までの一人で勝手にやってた時期ならまだ武田だけの範疇の問題で済むものの、こうして師匠(トレーナー?)が絡んでくると喧嘩のことは完全にタブーになりますからね。まともなトレーナーなら「喧嘩のためにボクシングを習いたい」なんて奴は受け入れないに決まっているからなぁ。これに限らず、松枝名先生の中でスポーツと喧嘩の区別がついていないということはかなり問題があると思うけど。両者は全くの別物なんですけどねぇ、どっちも現代日本では多くの場合は趣味の範疇程度のこととはいえ。

 あと、バレエダンサー翔のキャラはもうちょっとどうにかした方が良いんじゃないかと思った。ライバルは主人公同様の成長型の方が盛り上がります。あっちにも感情移入させるくらいの勢いがほしいところです。


犬夜叉(432)
 なんというかここは、こんなやり取りを幻視しましたよ。

「頼むっ! 鋼牙さま! おれの弟を助けてくれ!」
「舐めるな貴様ッ! ガキとはいえ妖狼族たる者、己の力で己の問題を解決するのが当然だろう! そんなにホイホイと他人の力に頼るような奴は妖狼族とは認められん!」
「おれのことは何とでも言え……おれじゃあいつには適わない、だからあんたの力を借りに来たんだ! それでおれの弟が助かるのなら、おれのプライドなんて安いものだ。そんなものいくらでも捨ててやる! 一生卑怯者呼ばわりされてもかまわない! だから頼む、どうかおれの弟を助けてくれ!」
「……ふっ、そうか。よくぞそこまで言い切った! 揺るがぬ覚悟を見せてもらったぞ! それでこそ妖狼族に相応しい。今日から真の妖狼族を名乗ることを許そう! 天晴れなり!」
「ははーっ、ありがたき幸せ!」

 途中からわけがわからなくなっているのはもちろん仕様です。えっと、要するにね、弟の命を救うための最善の策っていったらこれだよなーと。自分のプライドなんかにかまけている場合じゃない。


ワイルドライフ(137)
 この人、サンデーで連載する意味があるのかしらん。こういった内容の漫画(?)であっても、ペット関係の雑誌ならちゃんとニーズがあると思うので、そっちでやってほしいなぁ、個人的には。え、やおい? 知らん!


ハヤテのごとく!(54)
 今週は珍しくタイトルと扉のアオリが分離してますね。

 あ、学校の関係者でなくても、執事の参戦はオッケーなんだ……。ならなんでこんなに参加者が少ないんだろう。一億五千万だぜ? 総額だけど。命のひとつやふたつくらい賭ける価値はあると思うんだけど。
 ということで、そろそろ必殺技が覚醒する頃でしょうか。最後はその技を使って大逆転ゴールです。もちろん属性はタイトルに相応しい風。まずウルク(高速移動)やウイガル(風の塊を放出)を覚えて、そのうちガルウルク(回転突撃)を習得、オル・ウイガル(操作可能な風の塊)とどんどんレベルアップしてゆくが、最終的にはザケルガを防ぎきれず魔界に強制送還。ずっと一緒に。あれ?

 ところで巷では汗の匂いを気にするナギに萌えてる人が多いそうですが、私は「あ、狙ってるな」程度の感想しか抱けませんでした……いかん、だんだん「ハヤテ」に対する視線がクールになってきてる気がする。無論、私といういち読者をノせきれない畑先生の問題でもあるといえばそうなんだけど。


見上げてごらん(32)
 で、結局六人の最後の一人は誰だったんだァーッ! 三日天下の彼……だったのか?
 それと、結局あのバアちゃんは誰だったんだァーッ! 監督の愛人……だったのk(キンシー襲来)


結界師(97)
 限のいない日常。前回の感想で予想したようなダイレクトな空虚感の描写はありませんでしたが、これはこれで上手い方向に話を持っていきましたね。ここで結局良守と時音の関係の描写に立ち戻ってくるとは。この漫画は二人があらゆる障害を乗り越えて絆を深くするのが目的の漫画なんだなぁ、と今更ながらに再認識。思えば連載当初からこのテーマは明確に打ち出されていましたからねぇ(良守のそもそもの戦う動機がまさにそれだった)。その部分こそが、この漫画が少年漫画として一番異質な点なんだな。

 結界師が空間を統べる能力者、というのはなかなか興味深い設定ですよ。空間を統べるということは時間をも統べるということ(相対性理論より)。この分なら結界弾や結界ソード、結界アーマーどころの話ではなく、もっととんでもないパワーのとんでもない攻撃もしくは防御ができるということですか?(例えばその辺の岩の時間を止めれば、三次元世界では絶対に破壊できない岩の出来上がりです) 修復術ってのはその時間操作能力の応用(時を戻す)なの? とかなんとか妄想は広がりますが、このへんはもっとヒントがたくさん出てきてから真面目に考えるということで。その説じゃウロ様の寝床が前より大きくなった理由が説明できないし。つーか相対性理論を採用する限り時の流れを逆行するのは不可能ですってば。

 あと今回の新設定の話は私の烏森ラスボス封印説(烏森にはとんでもない化け物が時守によって封印されていて、それを倒せば全ては丸く収まって物語が終了するという説)的視点から見ても特に矛盾がなくて良かったですよ。あれだけは割とマジで予想しているので、もし外れていたら「我聞」の親父の裏切りの理由が外れた時くらいヘコみます(あの頃の感想はごっそり抜けてるのでどこにも書いてませんが、裏切りの理由が予想と違うとわかった時はかなり恥ずかしかった……)。烏森は結界師が作ったって、まさに時守による化け物の封印のことを指しているっぽくないですか? ないですか、そうですか。


MAJOR(534)
 最後の監督の指示、吾郎はともかく眉村の反応が気になるなぁ。いつもいつも俺の前を歩きやがって……とかメロみたいなことを考えてたりしないだろうな。


「うえきの法則+」休載のお知らせ
 あー、やっぱり駄目でしたか福地先生は……。うん、先生は悪くないと思いますよ。悪いのは無茶なスケジュールと大人の都合で先生を振り回した編集部です(だからこんなに対応が遅かった?)。良い映画観たり名作を読んだり旅に出たり珍しい経験したりなんかして、心身ともにゆっくり休養してから、心の栄養をたっぷりつけて準備万端整ってからまた帰ってきてくださいね。私はいつまでも待ち続けますよ!


あいこら(16)
 こらこら嘘を吐くなッ! 貴様等が好きなのはツンデレでもメイドでもないだろう! それっぽい感じの可愛い女の子だろうが! 真のツンデレ好きやメイドマニアに謝れッ! ただの可愛い女の子とおばはんツンデレメイドを並べられたら迷うことなく前者を選ぶ偽ツンデレメイドスキーでしたと正直に言うんだッ!

 ということで(どういうことだ)、以前もちょっと触れましたが、ツンデレの定義については最近はかなり拡散しておりまして、今回渋沢が語った「人前ではツンツン、二人っきりではデレデレ」というのはあくまでそれらの中のいち定義でしかないわけですよ。とりあえず現在では他に「態度はツンツン中身はデレデレ」「最初はツンツン惚れたらデレデレ」といったパターンが他に確認されています(昔は前者の「態度⇔中身」は素直じゃない属性という別の属性と定義していましたが、最近はこれもツンデレのいちパターンとして認識することにしています)。結局のところそれらに共通するのは表層の態度と深層の心理にギャップがあること、かつそれが比較的わかりやすく識別できることでありまして、そういう意味では今週最後の桜子に向かってツンデレキターと叫んでいたアレは間違っているのであります。あの場合の桜子は表層と深層にギャップなぞ存在しません。ギャップが存在しているのは「メイド服」という服装(外面的記号)と態度&心理の狭間です。しかし真のツンデレとは態度と心理の差を愉しむべきものであり、結局のところ外見で物事を判断してしまうのはまさに論外、修行が甘いと言わざるを得ません(いくらメイド服を着ていても、本気で心底嫌がっている相手に対して萌えるのはすでに人間のとるべきコミュニケーションの姿ではありません。でも今回の漫画のオチはそのズレを笑うことそれ自体なので、漫画としてはあれで正しい)。まさに表面の記号を読むことに習熟・特化してしまったオタクならではの悲劇と言えるでしょう。オタクとして記号読み取り能力を磨き上げれば上げるほどに、真のツンデレを判断する能力を失ってしまうとは! ああ、矛盾が彼を苦しめる! 嘘や矛盾を両手に抱え“それも人だよ”と悟れるの?

 でも、最近の「あいこら」はいよいよ化けの皮が剥がれてきた感じでとても面白いです。この調子なら「美鳥」を超える日も近いと確信。刹那的な面白さなら現状ですでに超えてるかも?


絶対可憐チルドレン(16)
 純威力の差を技術や戦略で補えるという設定の素晴らしさよ……! 昨今の少年漫画のほとんどが達成できていない(せいぜい「結界師」「HUNTER×HUNTER」と「うえき」の一部くらい?)そんな設定を、真正面から堂々と扱ってモノにしようとするその心意気は気に入ったッ! でもこの漫画が純バトル漫画に発展する可能性が毛ほども存在しないのが玉に瑕。せいぜいトッピング程度の使われ方しかしないでしょうが、それでもこの設定を公式化したことは評価しますよ! それでこそバトルが面白くなるというもの! 例えこの漫画にとってのバトル描写がラーメンにとってのメンマ程度の存在価値しかないとしてもね! メンマは美味しいよ!

 ちなみに勝敗については、もう一歩のところで初音に限界が到来、それを察知した皆本がチルドレンの反撃からかばうためにギブアップを宣言し、「ザ・ハウンド」チームの負けというオチにBET。前回のエピソードでエスパーの持久力の限界を知った皆本が、今回いきなりそれを見逃すとは思えません。そこで調子に乗った薫あたりが皆本に裸踊りを要求するも、責任を感じた初音が皆本の代わりにいきなり脱ぎ出した! でビビったチルドレンが内容を変更、「ザ・ハウンド」の正式採用をお願いして円満解決めでたしめでたし、でも初音はちょっと露出の快感を覚えたのでしたってごめんなさい十割私の妄想です。二人は普通に採用されると思います。はい。皆本の条件が伏せられているのはこのための伏線でしょうし(と、両方予想しておく卑怯な戦法)。


最強! 都立あおい坂高校野球部(42)
 やっぱり今回は監督の対比をさせるエピソードのようですね。試合展開はともかく、監督の格同士の対決だと圧倒的に鈴ねえが負けてるようにしか見えません。右京の体のこともそうだし。皆本じゃないけど、手駒の体調や限界くらいしっかり把握しておこうね。それも監督の仕事だよ。


兄ふんじゃった!(39)
 やっぱり委員長はテルキヨと(略

 でも兄がモテオーラを少なからず出しているというのは、ちょっとわからんでもない。


ブリザードアクセル(33)
 バカップルペアがやられる敵役に徹しているのは爽快ですが、だんだんリアクション寄りの漫画になってきつつあるなぁ、とちょっと不安に。まさか「ジャぱん」と同じ道は辿らないとは思いますが、キャラのリアクションに頼りすぎて、演技の凄さを絵柄的演出で見せつけることを忘れてしまわないか気になります。読みきりの時の「氷の粒がブリザードみたいに」とかはすっごい綺麗だと思ったんですけどねぇ。どうも本編になってからは、それに対するキャラの反応を見てからじゃないと演技の凄さがイマイチ伝わってきません。つまり作中のキャラと違って、私は吹雪達の演技に感動できていないというわけであって……このギャップがちょっと引っかかる今日この頃。


こわしや我聞(85)

 脱力。

 えーとですねぇ、少年漫画というものは、「少年あるいはそれに準ずる主人公が(夢を求める過程で)困難を乗り越えて成長してゆく様を、対決とその勝利というフォーマットに乗せて表現する漫画」でありまして、そこで対決(バトル)と同じくらい重要なのが、「成長」というファクターなのでございますですよ。そんでもって、成長させるためにはどうしたら良いのかと言いますと、簡単に言ってしまえば違う概念同士をぶつけ合ってその葛藤でもってして主人公の考え方を磨き上げなければならんのです(大概は主人公の概念=正義、敵の概念=悪、としてしまいますが)。バトルで勝てないとか力が足りないとかそういうものは精神的葛藤の副産物でしかありません、本来なら。主人公が何の成長もしないバトルは見ててあんまり面白くないでしょう? そこで必須になってくるのが主人公と敵それぞれが異なる概念=主張を持っているという設定なわけで、だから何が言いたいのかと言いますとね、國生パパンの裏切りの理由を機械任せにする(主張もクソもない)ことだけは、絶対に絶対に絶対にやっちゃいけなかったんですよ。少年漫画としてのアイデンティティを追い求めるならね。それじゃ何の成長にもならんから。

 でもこれも事態をさらに加速させてなるべく早急に収拾をつけるための嫌々ながらの緊急措置だったのなら、それはそれで仕方がない気もしますけどね(数週前にパパンが約束がどうとか意味ありげなことを言っていた時点では、こんな理由ではなかった可能性が非常に高いと思います)。製作サイドがいろんな意味でかなり大変なことになっているのは想像に難くありませんし、まぁ、こういうものだと諦めるしかないんですかねぇ。だから8巻のおまけなんか描いて現実逃避してる場合じゃないぞ先生! と突撃ツッコミするのは控えておきます。ナムナム。

 それと。なんというか、メイド喫茶編でも、合宿編でも、第三研編でも、桃子編でも思ったんですけど……藤木先生は展開のお膳立てをする、どんどん話を盛り上げる能力はものすごく秀でているんだけど、そうやって盛り上げた展開をきちんと最高潮のテンションに持ち込む、あるいは満足に描ききる技量に関してはちょっと問題がある気がしてなりません。いつも途中までは盛り上がるだけ盛り上がって超おいしい展開になるのに、最終的にはグダグダな流れに支配されて尻すぼみになってる感じが……。


道士郎でござる(71) 健助殿萌同盟

 うふふふふふふふふふふふふふふふふふ。

 エリタンぞっこんLOVE♥展開キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!

 もう誰にも異論は言わせませんよ! あの描写はどこから見ても脈アリのそれです! 健助を幸せそうに見つめるエリタンの緩みきった顔、そして健助のグダグダな誤魔化しを思い出して噴き出し笑うエリタンの姿がまた可愛らしいことこの上ないしヴギギ! バカップル万歳! バカップルばんじゃーい!! 健助×エリタン公式化の季節がやってきましたよこの夏はまだまだ暑いぜ!

 なんかもう最近の「道士郎」は個人的に大満足な回ばかりでほんとどうしたものやら。勢いが半端じゃない、その上勢いばかりにかまけないで細部に冴えた演出も利いてるし話の土台もしっかりしてるし笑い・燃え・萌え各種まんべんなく揃えてるし、もう手放しで絶賛できる内容です。冗談じゃなく今一番サンデーで波に乗ってる漫画なんじゃないでしょうか。「結界師」の限関連のエピソードと並んで。あ、健助殿は今一番サンデーで格好良い主人公ですよ(聞いてない)。

 ところで、この騒動が一段落したら次はそろそろサータンの妹問題の続きに着手する頃でしょうか。彼女の姉がそのことを知った時の反応はもう読む前からコマ割りまで想像できるくらいはっきりと脳裏に浮かびますが、西森先生のこと、その予想の斜め上を行ってくれることを激しく期待。これでサータンが最終的に姉妹どんぶりを達成したらマジで神と崇め称えます。……まぁ姉妹丼は無理でも、かつての姉の反応を見るに、姉妹で争奪戦程度の流れなら全く考えられないでもないあたりがちょっと怖いけど。


クロザクロ(62)
 なんかたまに勘違いしている漫画を見かけますけれど、人間の想いが最強の存在として扱われるのは、それ自体が圧倒的に強力な物理的エネルギーを持つからではなく、それがあらゆるデメリットを覆して人間の行動に絶大な影響を与えるからです。一見どこからどう見ても損にしか思えないような行動であっても、それを易々と人々に取らせることができる反則的な影響力、それこそが人間の抱える想いの正体なんですよ(「クロスゲーム」の若葉の呪いも全く同様のものです。呪いだって一種の想いですからね)。だから今回みたいな「想いが直接物理エネルギー(熱量)に変換されている例」を見ると、どうしても違和感を覚えてしまうのですが、それは私だけの話なんでしょうか……。ギャグならともかく、みんなあの説明に本気で納得できるの?


からくりサーカス(機械仕掛の神65)
 そういえばこの感想でいつも一番時間を食っているのが「からくり」の感想だったりします。内容的には他の方が密度が濃くても、いつも必ずここで行き詰まる……無駄に気負ってたりしてるんでしょうねえ。藤田和日郎ファンサイトということになってるし。

 ラストまでの展開の流れが見えてきた感じですが、ここで仲町サーカスを出すのはなんというかやっぱり強引な理由なんでしょうねぇ。でも「うしとら」では非戦闘員は結局非戦闘員なみの出番と役割しかもらえなかった(例:麻子)ので、それを今回はどう覆すのかは興味があります。考えられる戦闘手段といったら、エレの血攻撃かハリーの武器化くらいしかないからなぁ。サーカス芸が役に立つとも思えないし。かつてのルシールの「しろがねはサーカス経験があった方が良い」という伏線も、公式ガイドブックで「自動人形は同じ芸をする者には戸惑うから」という身も蓋もない解答が出された後ですからね……。

 あと、アルレッキーノの肩の傷は修理されているのにパンタローネ様の右腕は修理されていないのがちょっと切ない。アルレの顔のヒビもあったりなかったりしてるし(それは違う話だよ!)。


D-LIVE!!(41-4)
 うな! 本当に百舌鳥さんでしたか。外れるのが前提の私の予想が当たってしもうた。大変じゃ、今にとんでもない凶事が……地震が来るぞ伏せろッ! (来ねぇよ)

 ということで今回のエピソードは「百舌鳥さん裏切り発覚エピソード」でした。しかしそれ以外にもいろいろ伏線を張りまくっているような気がしてなりません。石巻さんをはじめとした社員の皆さんはおそらく今後斑鳩軍団に加入するでしょうし(注:斑鳩軍団とは、物語途中のエピソードで斑鳩に助けられるなり恩を感じるなりしたことをきっかけに、最終決戦で「俺たちも忘れるなよ!」とたくさんやってきて協力してくれるキャラクターたちのことである!)、コールドファンド社もなんか話にちょっとは関わってきそうな予感。特に今回の黒幕・岩館氏が完全放置されているのが気にかかります。少なくとも彼はキマイラの組織と何らかの関わりがあるのは明白なわけですから、その辺から突き崩せば自ずとキマイラ軍団(と百舌鳥さん)に辿り着けるだろう、と「我聞」みたいな話の流れになるも、すでにキマイラは全ての痕跡を絶ちコールドファンド社と岩舘氏を用済みだと切り捨ててしまった後だったのだ! みたいな流れですか?

 でもキマイラはパーくん(注:ミスター・パーフェクトの略、だけど……)だから案外簡単なところからボロが出そうな予感も。今まで半分くらい失敗してるパーくんのやることだからなぁ。部下は部下でまた、熱血スポ根で青春の友情を育んでいる真っ最中だし。ガタガタに崩れかけているASEをここぞとばかりに狙ってこないのは、キマイラ軍団もまた結構ボロボロの状態だからだとまた当たらない予想を。


ネコなび(19)
 ねこには噛まれてナンボです。でもそれより爪が問題です。爪には注意しなくてはなりません。引っかかれたら恐怖のねこ毒がまわって想像以上に腫れる上に痕も残りますからね! (ねこ毒云々は嘘ですけど、ねこの爪には病原体が満載なのでマジで気をつけてくださいね)


総括
 ということで今週のMVPですが、やっぱり「道士郎」のエリタン×健助殿のカップルしか考えられません。ジュリジュリ×和くんのような熟年期のバカップルも美味ですが、あんな感じの初々しいバカップルもまた舌の上で弾力が踊ってぴゅっプシュッと肉汁が迸りますからね(意味不明)。あのカップルはホントに良い。殿やエリタンも単体で良いところに二人が合体したらもう無敵。「ブリアク」読み切り版の吹雪×小雪や「いでじゅう」の部長×桃ちゃんはもういなくなってしまいましたが、それでもサンデーのバカップルの火は絶えてません。西森先生が「道士郎」を描き続ける限り、未来永劫に繁栄してゆくことでしょう。 (ここってなんの話する場所なんだっけ)

 というか今回の感想はいつにも増して薀蓄系の戯言の比率が高めですけど、頼むからまるっきり鵜呑みにだけはしないでくださいね。こんなのその場のノリに任せて半分くらい勢いででっち上げたインチキ解説ですからね(わざとうさんくさく書いてるので、おわかりかとは思いますけど)。なんか不安になったので一応言っておきます。わーい、我ながらなんて腰砕けな。





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