×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

 

週刊少年サンデー感想(2006年第05・06合併号) (01/08) 「特に根拠もない話」

 熱が冷めてから先週の感想を読み返してみて、そのあまりのキモさに猛烈にヘコみました。いつにも増して酷い自分語り。感想の本質がいくら自分語りにあるからとはいえ、自分を語りすぎるあまり対象そのものを否定してどうする。なんか自分は少し疲れているくらいがちょうど良いみたいです。調子に乗ると、すぐこうなる。お目汚し、本当に失礼致しました。


MAR(138)

 「すげえ!! 3連勝だ!! あとはギンタが負けなければ勝てるぞ!!」

 この台詞はツッコミ待ちですか? 見た瞬間爆笑してしまったんですが。三連勝してようがしてまいが、ギンタが勝たなきゃウォーゲームには勝てないんだってば。あんたら本当にこの戦いのルールわかって騒いでます? 空気に飲まれてませんか? それどころか実はもうべろんべろんに酔っ払ってませんか? 酔っ払いのたわごとなら、まぁ仕方があるまい。 (納得しちゃうのかよ!)

 で、ハロウィンの方は……まぁ、いつもの通りというか、何と言うか。そういう因縁を作るのは良いけれど、それならそれでもうちょっと早めに伏線を張っておいてください。この師匠譲りめ(え?)。


聖結晶アルバトロス(4)
 「かつて聖結晶が健在だった頃、絶大な力を持って君臨していたモノバイル国の王家の姫・アルバトロス。しかし彼女は戦いを好まぬ性格だったため、力があってもそれをあまり使おうとはしていなかった。そんな折、聖結晶が砕けて王家は力を失い、国は崩壊、姫を残して王家の面々は根絶やしにされてしまった。そこで姫は決意する、『死んでいったお父様やお母様、そしてみんなのためにも、生き残った私が絶対に聖結晶を復活させて国を復興させてみせます!』。しかし彼女にはもうかつての力はなく、そもそも温和な性格だったため戦闘経験もほとんどない。おまけに家来も誰も残っていない。あまりに絶望的な戦い。しかし彼女は誓ったのだ、何がなんでもこの手で砕けた聖結晶の破片を集め、自分ひとりで王家を復興させることを。こうして、もはや大した力もない一人の女の子は、かつての誓いを自分に言い聞かせながら、砕け散った聖結晶の欠片を探しに今日も人間界を彷徨うのであった――」

 アルバトロスのキャラはこんな感じでしょうか? これなら今の「自分ひとりでなんとかすると強がってはいるものの、時折覗く素直な本性とあまりにへっぽこな言動で毎度毎度ピンチに陥る頼りない姫様」にピッタリ当てはまると思うのですが。つまり、國生さんと同じ「過酷な過去ゆえにかなり無理をして固く身構えている、本来は結構へにょっとしたヒロイン」なのかなーと(姫様と違って、國生さんは身構えるのがとても上手でしたけどね)。これなら、そのうちどんどん硬化が解除されて、本来の性格を取り戻しながら主人公のユウキを頼りにし始めるというヒロインの王道を往けるのではないでしょうか。その上、物語の終盤で聖結晶の力を取り戻した時には、バトルヒロインに相応しい圧倒的なパワーアップも期待できるというものですよ。幼馴染の理香のシンプルな魅力も良いですが、こっちの複雑な魅力もこれはこれで美味。それに、これで結局どっちも行き着くところが「ツンデレ」の四文字だというところがまた面白いです(笑)。

 しかし、この漫画はもう完全に「キャラ漫画」ですね。話自体は悪くもなければ良くもない、ごくごく平凡なフォーマット。今はキャラの魅力で読者を引っ張っている状態です(今週こんなに掲載順が高いということは、編集部のプッシュ体制の他に、第一回で釣られた人がかなりいるということだと受け取っておきます)。私としては、もうちょっとストーリーの方も頑張ってほしいかな、と思います。そのために、まずは敵キャラを魅力的に描く。そういう意味で今一番の注目は、クライン様ということになるかな?


MAJOR(542)
 誰か「吾郎と敵対する」「マトモな大人」が出てきたら面白いのになー。あ、そんな漫画はすでに「MAJOR」じゃないか。


名探偵コナン(551)
 小五郎がついていけば、警察も信じてくれるんじゃないかな。と思ったけど、警察の中には部外者の小五郎の活躍を快く思わない人もたくさんいるはずなので、運良くいつものメンバーに出会わなければかえって逆効果かも、ともちょっと思った。まぁ、なら最初から目暮警部に電話すれば良いだけの話なんですけど。


ブリザードアクセル(41)
 なんかすっかりリアクション漫画になってしまいましたね。こうして見ると、「ジャぱん」がいかにリアクション漫画として優れていたか(過去形)を痛感します。最近のはどうも駄洒落に走り過ぎていてアレですが、飽きさせないためにいろいろ工夫していたんだなぁ……。黒やんが死んだ時あたりは最高だったしなぁ。

 「ブリアク」のことに話を戻して。そうですか、五反田は鼻水キャラですか……。描いてる方が楽しそうなのは伝わってくるんですが、私はどうもそろそろついていけなくなってきた感じです。っつーかよりにもよって鼻水ってのは酷すぎるってばよ……orz (私怨がだいぶ混じってます)

 あと、努力がどうのこうの言う発言に説得力を持たせるには、それに見合ったたゆまぬ努力の描写が必須なんですけれど、そしてこの漫画はその部分が非常に甘い処理で誤魔化されちゃってるわけなんですけど、そのへんはこれまで何度もしつこいくらい言ってるからもういいや。この漫画に限った話じゃないし。天才が勝つか凡人の努力家が勝つかなんてのは、漫画的にはどっちでも良いんですよ。問題なのは、どちらが勝つにしろ、その設定と勝利にちゃんと説得力があるかどうかということです。


短期集中連載:グランドライナー(2)
 相変わらずスキのない構成だなぁ。スキがなさすぎて、もうちょい遊びがあっても良いかなーとも思いますけどね(今から言うのもなんですが、伸び代もちょっと心配です。今のこれは「実力以上の確変状態」な気がするような……)。

 七大ギルティライナー、少なくとも紅の暁号は正義の味方だということで良いとして、グランドライナー、特にエタルニア号はどうなんでしょうね。今までさんざん善人っぽい扱いをされてきたということは、ここで「実は凶悪でした」とひっくり返すのが物語的なセオリーではあるんですが、この漫画のタイトルである「グランドライナー」がいきなりハリボテの偶像だったという展開は、あまりにトびすぎていてちょっとどうかと思うわけですよ。エタルニア号は人質を取られるなどの事情があって、仕方なくユーラシア鉄道の言いなりになってる善玉であってほしいなぁ。そんなチョロいのが漫画の看板張ってるという展開も相当トんでますが(笑)。とりあえず、吉田先生は「家族のことを語りながら写真まで見せた男が死ななかった」というかなり常識破りな話を達成できる逸材であることが確認できたので、今後の展開にも期待してますよ。これまでの常識をことごとく覆す展開の連続だったらもう諸手を挙げてバンザイです。

 それと今回もうひとつの注目がハミルさん&国王ですね。ハミルさんはあの目からしてもう悪役確定なのですが、国王は悪役にしてはあまりに愛くるしい瞳の持ち主なので判断に困ります。こっちが「仕方なく言いなりの善玉キャラ」なのかな? でもここでもし吉田先生の常識破りが発動したら、あのうさんくさい瞳のハミルさんが実は善人だったという衝撃の展開すらも考えられるわけで。うわ、ハミルさんを「実はものすごく純情で良い人なのに、目つきがイマイチ悪いせいで(読者から)悪人扱いされる」と想像したら、あまりの可愛らしさに萌え死にそうになったんですが一体どうしてくれるんですか(お前がどうするんだ)


ワイルドライフ(143)
 こういうのを読むと、やっぱり「かかりつけの医者」制度はあった方が良いのかな、という気になりますね。面識があれば(繰り返し会う機会があれば)手を抜くことはしないでしょうし、もし病気がその医者の専門分野でなくても、紹介状があれば他の医者もちょっとは気合いが入るってもんでしょう。一昔前の日本にはちらほら見られた制度ですが、今は完璧に廃れちゃってるからなぁ。


地底少年チャッピー(4)
 …………???
 ナンセンスだけど……ナンセンスだけど! 意味がありそうで実はナンセンス、というのがナンセンスギャグの定番の手法だと思ってましたが、こう徹頭徹尾ナンセンスだとどこで笑えば良いのか……。


焼きたて!! ジャぱん(191)
 もうかなり昔のことですけど、雪乃はこの漫画一番の極悪人でマジの人殺し(注)なので、そのあたりの清算が終わらないうちは物語から退場することはないでしょう。というわけで、今回は東たちの負けに一票。チャンスマスの意義はまだ良くわかりませんけど……。

 (注・雪乃の殺人:パンタジア新人戦で、当時の部下だった冠を勝たせるために対戦相手の河内の小麦粉に薬物を混入、パン作りを妨害した。そしてその実行役の黒スーツを口封じのために殺害、遺体を海に捨てたという台詞がある。直接手を下したわけではなさそうだが、雪乃の意思で殺人が行われたのは確かなので、ここでは雪乃を人殺しとして扱っている)


史上最強の弟子ケンイチ(178)
 カラーページで思いっきり「我が最強のコマンドサンボ〜」と言ってるのに、「やはりコマンドサンボか」もないでしょうあっきゅん。このおちゃめさんたら☆

 これに限らず、今回は完璧にあっきゅんこと岬越寺秋雨師匠の独壇場でしたね。せっかくカラーで注入したボリスの気合いをいきなり削ぐタイムアウトといい、ロシア語に堪能なところといい、「何を隠そう私は茶道の達人(略)」な展開といい、兼一の絶叫にオロオロするところといい、直後に思わぬ成長を見て年甲斐もなくワクワクするところといい、ノリノリのコマンドサンボの解説といい、ラストのコマの決め台詞といい。最初から最後まであっきゅん尽くしです。あっきゅんファンにはたまらない回だったことと想像します。さすが「ケンイチ」筆頭ヒロインのひとり、侮れません。……あ、ヒロイン投票にはエントリーさせてませんが、「ケンイチ」の師匠達は全員ヒロインですので。そこんとこよろしくな! (爽やかに言ってもダメです)


犬夜叉(440)
 自然はただ泰全として構えていなければダメですってば。ということで溶命樹は動いて喋った瞬間に一気に私の中での格がダウン。まぁ、もともとの評価が明らかに分不相応だったんですけど。

 桔梗と鋼牙はこれが初対面か。もう誰が誰とどういう関係にあるのか酷く曖昧なので確認のしようがないのですが、高橋先生の中ではちゃんと統一が取れているんでしょうね。ひょっとして、これって総当たりになるまで続けるつもり……なのかな?


あいこら(24)
 今回の話を見ていて思ったのですが、盃二とあやめは意外に相性が良いんじゃないでしょうか? 盃二にしてみればあやめのピュアな執念深さ想いはツボにハマる可能性があるし、あやめにしても盃二のスペック次第では今後納得することもあるような気がします。ということで、最終的なカップリングとしてこの二人がくっつくというのも視野に入れておこうと思います。でも、盃二はホモキャラ(正確に言うとバイセクシャルキャラですが)として期待されているキャラなので、それを覆すゴールはあるかというとちょっと微妙な気もしますが。

 盃二の尻に関しては……なんかもう自分の中では「あー成程な」で終わってしまったのであえてノーコメントで。そんな程度で済ませてしまい、まるで動じなかった自分についてもノーコメントで。慣れというものは恐ろしいものよ……。

 あと、ギャラリーの野郎どもの吐いた「女の嫉妬ほど醜いモノはねー」という台詞。あえて言おう、キサマらはなんにもわかっちゃいない!! 前号の「アルバトロス」を読んでから出直してこい!


兄ふんじゃった!(48)
 この三人、マトモに演出すると結構格好良くなるんだなぁ……。
 というか、どのような形であれ、兄に勝ったのって何気に今回の犬が初めてじゃないのかな?


結界師(104)
 今気付いたんですが、白は様付けがデフォルトなんでしょうか? (柱の登場人物紹介を参照)

 良守が消えたのは敵にさらわれたからではなく、どっちかというと単独突入の意味合いが強かったのですね。最近の展開を読んでると良守も随分と成長したのかと思ってましたが、やっぱりまだ子供な部分が残っているようで。限のことなんかでちょっと冷静さを崩してやると、簡単に根っこの子供な部分が出てくる、と。これはこれで筋の通った展開なので(いきなり大人になれるわけがない)、クソガキガイドラインには若干抵触しますが私としては不快感は感じませんでした。……まぁ、この漫画は「少年漫画らしい無鉄砲さ」の定義をどことなく履き違えているような気もしないではないですが……(わかりやすく言うなら、少年漫画の主人公が無茶をするのは良いんですけど、それによって迷惑を被る他人がいるなら、あんまり格好良くないと思うんですよ)。多少の無茶が許されるのは、それが利他的な行動の場合だけです。基本的に。

 さて、来週あたり良守と藍緋のご対面でしょうか。ここで藍緋が味方についてくれたら、火黒とのただれた関係もあって、もー期待にニヨニヨしちゃいますよ(?)。とはいえ、ここで藍緋が味方についても黒芒楼編限定ヒロインになっちゃう予感がバリバリしますけど。あ、あとすっかり存在を忘れられている江朱にも出番を与えてやってくださいね。でも田辺先生ならそのへんは抜かりないか。


クロスゲーム(17)
 赤石くんを選ぶとは、青葉もわかってるじゃーないですか。えへへへへ(気持ち悪い笑み)。これであとは太めのマネージャー・大久保さんの魅力をちゃんとわかってくれる誰かが出てきてくれれば、もう言うことはないです。あの子の包容力は半端じゃないよ! そのへんのただの太ましい女の子と一緒にすない!


ハヤテのごとく!(62)
 う〜ん、構成と演出がへただなぁ……。

 なんか「MAR」とは逆で、こっちは全編コマが小さすぎです。しかもその細かいコマにやたらネームを詰めるから見づらい見づらい。さらにそのせいで大ゴマで活かすべきシーン(例:ヒナギクの一閃やラスボス登場シーン)も軒並み小さく迫力不足に陥っているので、全体的に平坦な印象を受けます。おかげで、作中で提示されているテンションの上下に頭と体がついてけません。「作者的にはここで盛り上がってほしいんだろうなー」というのはわかっても、実際にはイマイチその通りに盛り上がれない、といえばわかるでしょうか……。

 そして何故こんな印象を受けてしまったのかというと、それはやっぱり「MAR」の逆の、一話当たりの情報量過多が引き起こしている、ということなんじゃないかと。これを改善するには、もっと尺を伸ばすか、もしくは脇エピソードの話を手短に済ませるスキルを身につけなければならないでしょうね……(情報量過多なのは、密度が濃いからというよりも、むしろ説明が下手なせいなので)(私も人のこと言えませんけどね)

 とまぁこんな感じで、今回の執事クエスト編は全体を通してなんだかダメダメだったんじゃないかなーという気がします。グダグダな展開がどうこうというより、むしろ構成や演出のレベルの低さがモロに出てしまった印象が強い。伊澄を筆頭にして、ヒナギクやナギ・神父といったそれぞれのキャラ自体はかなり良い味を出してるのに、本当にもったいないです。


最強! 都立あおい坂高校野球部(50)
 やばい、西岡くんが熱すぎます。なんて熱いチームなんだ厚美高校は! 老獪だが選手想いの監督をはじめとして、主人公オーラ漂いまくりの4番バッター慶次、そして監督の意を汲み慶次に全てを託す他のメンバーたち。すげえなぁ、これほど熱い敵が描けるのは素晴らしい。欲を言えば試合前の感情移入パートをもっとしっかり描いてほしかったところですが、試合中描写としては大満足です。師匠なんか、この熱さの前にはただのかませ犬じゃねえか、これじゃ。右京がいなかったら完璧食われてたぞ、あおい坂高校……。

 そしてラストの1対1の構図にシビれまくり。ああ、ものすごい盛り上がりっぷり。良いなぁ。ほんと良いなぁ。


見上げてごらん(40)
 ごめんなさい、今週もコマンダー角刈り頭の飛燕ばっかり想像してしまって、本編を楽しむ余裕がありませんでした(笑)。絶対似合うって。これ以上ないくらい似合うって角刈り頭。いやマジで。


絶対可憐チルドレン(24)
 掲載位置が怖いよう怖いよう……。作者のHPのコメントを読む限りでは、まだ打ち切りがどうこうという話は来てないみたいですけど。けど人気があったらこんなに後ろには下がって来ないよな絶対。

 あの繰り返す悪夢が未来のシミュレーターというのは少佐の嘘っぱちでしょうね。真の目的は単なる皆本いじめ(笑)と想像します。だってこの漫画の基本コンセプトは「皆本のいじられっぷりを楽しむこと」ですし(断言)。アルバトロスのような新参者には、サンデーNo.1の被虐系ヒロインの座は渡せないぜ!


道士郎でござる(79・最終回) 健助殿萌同盟

健「お父さん、エリカさんをボクにください!」
父「……なンだ、お前は? お父さんだと? 気安く呼ぶンじゃねェ」
エ「あの、お父さん」
父「お前は黙ってろィ! そもそもなンだこの表六玉は。
  こンなナヨッとしたのがお前のタィプってやつか? 巫山戯んな!」
健「お父さん、ボクは確かに武士にはなれなかったけど、ボクなりに真剣にお嬢さんのことを」
エ「そうよ! 健助クンは昔から、ずっと、私のことを……」
父「ケッ! 松崎ごときをちょいと罠にハメた程度で調子乗ってんンじゃねェ!
  ああくそ、気分悪ィ。おいエリカ、テメェなんか勘当だ、もう親子でもなんでもねェ。出てけ。
  とっととどこへでも行って、そのヤローと一緒に好きにくたばれってンだ!」
エ「……お父さん」
父「バカヤロー。俺はオメーの親じゃねェ。行け!!」

父「……ケッ。行きやがったか。せィせィしたぜ、くだらねェ。
  うん? 台詞が無粋か? じゃア、こんな時にはなんと言おう……」

 ああ…  そうか…

 幸せにおなり……だ…


 よし、翻訳完了。エエハナシでした。
 ということで、終わっちゃいましたね。最後までシリアスをギャグでかわし続けるという、実に「らしい」終わり方でした。エリリンに続いて道士郎にも認められる殿のシーンはいろんな意味で感慨深かったです。確かに物語の意味合い的にはこういうシーンも必要だなぁ、とかそういうのの他にも、なんかじんとくるじゃないですか。エリリンと組長のやりとりも良かった。いろんな意味で筋を通しまくっているから格好良いのなんのって。最後になってタン付けを拒絶する(が簡単に返り討ちに遭う)エリリンも、健助の実益のある夢(警官になればエリリンを狙われる心配はなくなるでしょうね)(なれればですけど……)も、真理絵サンの脳内暴走も、あーなんか最後だからか感慨三割増しで楽しむことができました。ご都合主義? まぁそういう野暮な発言はこの場ではなしということで。

で、先週すでにちょっとやっちゃいましたが、最終回総括はと言いますとね。


西森先生、飽きちゃったんじゃないかな?

 あまりにあんまりな言い草ですが、なんかそんな気がしてならないんですよ。とはいえ、もちろん連載が終わった直接の要因はアンケートが悪かったことなんでしょうけど(この漫画が平穏無事を保っていられたのは、恐らく鎧武者の回までだったんじゃないかと)、それと平行して、先生がこの漫画について「描いてる途中で結構満足しちゃった」感がするような……。

 まーぶっちゃけた話、この漫画はちょっと連載前の見通しが甘かったんじゃなかったのかなー、と思う節はあります。「道士郎でござる」というタイトルで、実際に最初は道士郎を主人公に据えていたのに、話が始まってちょっと経ったらすぐに実質的な主人公が健助にスイッチしちゃいましたよね。やっぱり精神的にも肉体的にも最強そのものの武士を主人公にするよりは、それに感化されて成長するフツーの少年の方が主人公としてやりやすかったのではないかと。だから先週の感想で書いたように、健助がゴールしたのと同時に、漫画として行き場を失ってしまった。道士郎は結局最後まで話の主役にはなれなかったわけです。せいぜい賑やかしか、健助の対比、ギャグ要員とかそんなところでした。ドラえもんと呼ぶには、彼には「物語を引っ張るエネルギー」があまりになさすぎます。このあたりの予測が甘かった、つまり勢いで道士郎を作品の主軸に据えてみたものの、それでは意外と話が広がらず、結果として手詰まりになったので、このシステムに飽きちゃったんじゃないか。どうもそんな気がするのです。もちろん、サータンの姉妹問題をはじめとした、「まだ描ける脇エピソード」は幾つか残っていましたけどね。

 ついでに言うなら、敗因もこのあたり、つまり武士を上手く主役にできず迷走してしまったことに由来するんじゃないかと思っています。だから一見して「何の漫画なんだかわからない」んですよね、これ。シリアスなのかギャグなのか、バトルものなのか青春ものなのか最後まではっきりしなかった(いや、私に言わせりゃギャグ・青春モノの変形ですけどね)。最初は武士が活躍していろんな事件を解決する話にしたかったんでしょうけど……。基本コンセプトがはっきりしてないから、作品自体にどうしても一種のとっつきにくさが生まれる。これでは高い技術力で大人の読者を満足させることができても、そういったちょっと面倒な部分まで読み込もうとしない層(=少年読者)から人気を博するのは難しかったでしょう。

 ということで、この漫画は打ち切り、もうちょっと正確に言うなら「ある程度猶予を与えられた上での安楽死」措置が取られたんじゃないかと思っています。で、それに乗じて西森先生もすっぱりこの漫画を終わらせることにした。どーも、そんな気がしてならないような……。だから、私の頭の中には、西森先生は今頃、早くも楽しそうに次の漫画の構想を練っている姿が想い浮かんでます(柱の「次回作にご期待〜」を読む限りでは、どうやら戻ってくる気マンマンのようですし)。恐らくみなさんの予想以上に素早く次の連載を開始するんじゃないでしょうか? 私としては、そっちで次はどんなことをやらかしてくれるのか、それに期待したいと思います。「道士郎」は、もっと読んでいたかったけど。

 ……あ、でも上の総括だと、なぜ私が「西森先生が飽きちゃった」と思ったのかがわからないですよね。でもコレって完璧ただの私の勘なので、説明のしようがないんだよなぁ。強いて言うなら、「天使な小生意気」が終わった時とおんなじ匂いがする、というか……わからない人にはこれじゃさっぱりわかりませんよね。ごめんなさい。


からくりサーカス(機械仕掛の神73)
 うー、あー。
 ギイの時といい、どうも藤田先生らしくないなぁ……。藤田先生がこの程度の演出で満足するなんて。与えられた余裕の中で最大限の努力をした形跡はありますが、先生の本気はこんなもんじゃないはず(と信じている信者ですから)なので、これは外部から何らかの圧力がかかっている、ということなのかなぁ。拍手のコメントにも来てましたが、私たちが考えている以上に結構切羽詰まっているのかもしれません。

 ……もし「我聞」「道士郎」に続いて「からくり」も終わり、そのあとで「D-LIVE!!」も「絶対可憐チルドレン」も終わっちゃったらどうしよう。読むものがなくなった、というわけではありませんが、限りなく致命傷に近いモチベーションダウンは避けられないなぁ。どうかこれが杞憂でありますように。

 なんか全然関係ない話に脱線しちゃいましたが、本編の方は、読めば読むだけ(恐らく作者の意図とは違う理由で)なんだか切なくなってくるので、このへんで。……いやマジで、この程度なの? この程度なのか? お前はこの程度だったのか、藤田和日郎ォォォ!!


D-LIVE!!(43-4)
 この一連の流れにおけるあっきーの扱いは非常に興味深いです。ミサイル(恐らくTOW)を個人に撃ち込まれるという、普通は絶対助からない圧倒的大ピンチに遭ったのに、読者の誰もが「どうせあっきーだから無事だろう」と何の心配もせず、そしてその通りに何の説明もなく当たり前のように生きていたキャラ、亜取アキラ27歳(注・予想)。こりゃ一体なんなんだ。イメージの力ってのは恐ろしいなぁ。


ネコなび(27)
 影じゃない國友さんなんか國友さんじゃないやい(笑)。このままずっと影で通せば面白かったのにー。


総括
 今週のMVPは殿とエリリン……にしようと思っていたのですが、話が道士郎に収束したせいで、残念ながらそれっぽい絡みがほとんどありませんでしたね……。しかも他に超有力候補があるということで、ごめんなさい、自分に嘘はつけませんでした。今週のMVPは「あおい坂」の西岡君、及びラストのエース対決の同時受賞で。久々に少年漫画らしい超熱血展開を拝ませていただきました。この漫画は敵に感情移入させるのがほんと上手い。これでもうちょっとそれ以外の部分にハッタリが利いていたら、もっともっと素敵なことになるでしょうね。そもそもの題材(昔お世話になった師匠のために、弱小校に凄腕の選手たちが集まってきて最強を目指す)自体がかなりハッタリを利かせやすい素材なので、扱い次第ではさらに化けるものと推測します。そのためにはまず師匠のヘタレっぷりを改善して、「なんとしても助けたいキャラだ」と読者に思わせなければなりませんけど。

 それと、現在開催中の企画・部分的No.1サンデーヒロイン決定戦2006WINTERですが、なんとも面白いことになってますね。現時点でのベスト3(國生さん、森あい、エリリン)が今週のサンデーをもって誌面から誰もいなくなる上、次に控えているのが「D-LIVE!!」の男コンビという異常事態が楽しすぎます。現在誌面に出ているフツーの女性ヒロインというと、7位のお姫様まで下がらなくてはならないという。こうして見ると、みなさんも私に負けず劣らずのスキモノですね!(笑) あと、とりあえず現時点で増えた候補としてはこんな人達がいました。

[モンキーターン] 生方澄
[モンキーターン] 青島優子
[モンキーターン] 小林瑞木
[GS美神・極楽大作戦!!] おキヌちゃん
[GS美神・極楽大作戦!!] ルシオラ
[史上最強の弟子ケンイチ] 泉優香
[史上最強の弟子ケンイチ] 逆鬼至緒 (集計がちょっとおかしいんですが、本当は現在4ポイントです)
[兄ふんじゃった!] カズヨさん(先輩)
[結界師] 志々尾限
[D-LIVE!!] 室田雅
[うしおととら] 井上真由子
[FANTASISTA] 坂本琴音
[リアル漫画家] 久米田康治

 言うまでもなくこのうちの幾つかは私が追加したものですが(オイ)、限やしおりん(逆鬼至緒)のように、最初から入れておくべきだったキャラがしっかり補完されているのが非常にありがたいです。カズヨさんや室田さんは完璧に予想外でしたけど(笑)。昔の漫画のキャラも順次増えているようで何より何より。本当は二週間程度で切り上げるつもりでしたが、あまりに楽しいのでもう一週間くらい伸ばしてみようかな? ほんと、ご協力ありがとうございますです。





トップに戻る