週刊少年サンデー感想(2006年第32号) (07/13) 「まるで別人のように」

前回の感想の反省:
なんつうか、東方話を混ぜ込むのはやめようと思いました。
確かにあれも「読んで思ったこと」だから感想には違いないんですが、ここに書くことじゃないよなぁ。

表紙(ハヤテ)
執事ブームなんていつから来てたんでしょうか?
今初めて知りました。でもこれで執事とらのあなも復活できますね。

ハヤテのごとく!(87)
西沢さんは普通の女の子ではなく「普通の可愛い女の子」だったのか。
ちょっと嬉しいような残念なような。
まぁ、我々読者にはさして関係ないんですけどね。
例え設定がどうだろうと、可愛く描かれてりゃそれで良いのよ!

ちなみにナギがレア物の同人誌を欲しがるのはなんかわかる気がします。
金も暇も人手も情報網もあるナギなら面白い本はすでに大体チェックできているんでしょうし、
それに何でもお金で手に入れることができる人ほど、そうでない物に惹かれるものですからねー。
本当にレアなものはそう滅多なことじゃ手に入らないもんですし。
オクだの共有だのに流れているようなものはレア物とは言いません。
真にレアなものは何年かけても見つかりませんよ、この私が保証します……ってこれは何の話だ?

金色のガッシュ!!(254)
むー、思ったより大暴れ度が小さいですね。
もっと「作戦なんざお前らには必要ねえ! このパワーで消し飛べ!」みたいなことになると思っていたので。
まぁでもこれはこれで清麿っぽくて安心できます。怒りに身を任せていても冷静さは失っていないと。

パワーアップは、ひょっとすると先週の(1)ガッシュ自身の基礎能力の底上げ、だけが理由なのかな?
というかアレですね、呪文には二種類のパワーアップがあるということですか。
種類が増えるパワーアップ(例:ファイア→ファイラ)と威力が上がるパワーアップ(例:Lv5のファイア→Lv50のファイア)が。
で、本自体が変わることで呪文の威力が変化するという誰にでも通用するパワーアップ方法を採用したということは、
これから先の戦いはみんな1ページ全部変化パワーアップが基本になるんでしょうかねぇ。
これまでのゼオンの圧倒的な強さは、彼一人だけがすでにその領域に達していたからなのかもしれません。
(さながら「無印うえき」でロベルト一人が初期からレベル2に達していたような感じで)
ということは、ティオやキャンチョメ・ウマゴンといった既存組もきっかけがあれば
これから今回のガッシュくらい劇的に強くなる可能性がなくもないのかもしれません。
マ・セシルドが再び鉄壁最強防御呪文の地位を取り戻したり、ディカポルクが実体を伴ったり。

あと今週のジェデュンの可愛さは異常だと思った。きゅううううん。

名探偵コナン(574)
……ちょっと待って、ここまでバレバレのヒキで本当に良いんですか?
どう見ても獣医です、本当に(r
ていうか、ねこも一丁前に夢見ますからねー。ピクピクッ! って痙攣したり、口をもぐもぐ動かしたり。寝言ももちろん。
誰も何もしてないのにいきなり跳ね起きて「何事よ!?」って感じでこっち見たり。むしろお前が何事だよ!

MAJOR(567)
これで妹問題も解決しましたね。
しかしこれはまだマイナスをゼロに戻しただけです。
これからゼロをプラスにする作業がきっと始まるんですよ!
具体的には寿と美穂で禁断のk(r

史上最強の弟子ケンイチ(201)
良かった、宇喜田がそこそこ良い位置に行きそうで。
たぶんボロボロのけちょんけちょんにやられるけど最終的に美味しい思いはするポジション。
というかキサラが反応してるのが何より嬉しいです。
なんだよー脈あるんじゃん! おいちゃん余計な心配しちゃったじゃないか!

ディエゴ様への先週の文句はすみませんでした。普通にミスリードにひっかかってもうた。
でもマスクドしおりんの呼び名は変えないからな! (そんな呼び名で呼んだのはこれが初めて)

兄ふんじゃった!(73)
いいともの陰に隠れてますけど、地味に「ごきげんよう」もかなりの長寿番組ですよね。
午後一時を境にしたあの急激なテンションダウンは、いつも観るたびにハラハラしちゃいますけど。

結界師(128)
邪煉の能力は「心を読み取る能力」+「弱った心を喰らう能力」ではなくて、
単純に「地味に上手い話術」+「弱った心を喰らう能力」なんですね。
今のところの良守の最大のトラウマ・限のことに触れられなかったのは、たぶんそれが原因でしょう。

しかし、背後にあるもののヘビーさとテンションのバランスがどうにもおかしいエピソードですね。
まるで金剛本人をそのまま現しているかのようです。

GOLDEN★AGE(11)
素直な女の子に生まれ変わろうとする近江(?)や天然の魅力をふりまく小波、
なんだかんだで集まる可愛い不良たち、そして全てを掌の上で弄ぶゴッド唯も見所でしたが、
一番の見所は蓮葉くんだったのではないかと思うのですよ。
あれこれ言い訳してますが、たぶん彼が一番唯の術中にハマってます。

犬夜叉(465)
笑いながら逝くのはやっぱり卑怯ですよ。
そしてこれ以上ないほど正しい。

しかし……これまでの長い長い連載のあいだ桔梗がずっと厳しい顔をし続けていたのは、
単に同じ顔のかごめとの差別化を図るという意味合いだけではなく、
この最後の一発に全てを込め、最大の破壊力で打ち出すためという理由もあったんですね……。
たぶんこれ、最初から計算してますよねー。ベテランはつくづく恐ろしいです。

RANGE MAN(6)
ロフトのアレを見ていて思いましたが、
まさか……いやまさかとは思いますが……
ひょっとしてレンジマンの変身って、アレのメタファーになってるわけじゃないですよね……
興奮すると大きくなって、まるで別モノのように変化して、全て終わると嘘のように情熱が引いてって、まんまアレのこt
(あまりにも下ネタすぎるのでこの話はここまでです)

ラストの奥田君の反対は、意外でもなんでもなかったような。
むしろ当然です。私だってそーする。
もしここで博士に同調していたら、クズがまた一人増えることになってましたよ。

クロスゲーム(38)
ラストのざわめきで私の心まで一瞬ざわめいてしまいました……。
いや、若葉のことが心に刷り込まれているってことなんですが。
かといって、ここでシチュエーション再来・今度こそ救う、みたいな話には絶対にならないでしょうけど。
そういう汗臭い展開はあだち先生はやりません。もっと淡々と、時間をかけてじっくりと。

あいこら(49)
中学生男子はどんなに誠実そうに見えても所詮えろ中学生、ガッツイてくるから気をつけろ! という話でした。
いや本当に中学生の頃の話なのかは自信がないんですけどね。

しかし、ここに来て天幕の思惑とハチベエの思惑の間に決定的なズレが生じましたね。
ハチベエに普通の恋愛をしつつある天幕と、体にしか興味がない(ということになっている)ハチベエ。
じわじわと膨らんでゆく爆弾を見守るような心境です。そんなの「スクラン」だけでお腹いっぱいよ!

ワイルドライフ(167)
基本的問題は解決(?)しましたが、
でもプライドの高さはそれとは別問題のような。
いや……どうも根源的に同じところから来ているような気がするから、やっぱり同じ問題?

妖逆門(18)
あ、やっと普通のバトルをやるのですか。
ここは能力的に言って一鬼の出番でしょうか。
場合によっては泥小僧や泉殻も使えるかもしれませんが、焔斬は封印ですね。

ところで新キャララッシュの中で左上の女の子、「ハンター」に似たような感じの奴がいましたよね。
ハギャ(レオル)の部下の、うーん、名前が出ない。アイツですよアイツ。……そうそう、ヒリンだ!

最強! あおい坂高校野球部(75)
あお高の不安要素その1は ピッチャー・トラブルだ!!
不安要素その2―― 選手層がウスい!!
あお高最大の不安要素―― 師匠・鈴ねえ不在!!
あお高の不安要素その4!!

……。
…………。

チアキャプテン・ともえ!!  (どちらかというとマサハル個人の不安要素)

焼きたて!! ジャぱん(215)
エジプトジャぱんは一体どっちなんですか。エジプト? ジャパン?

究極論ヒロイン(読み切り)
ああ、この作者の四位晴果さんってあの人か、「河児」の人か!

(「河児」……今は亡きサンデーRで行われていた、20もの新人作品による「ルーキーキング決定戦」の出場作品。
 達者な妖怪画と心温まるストーリー、高い演出力で広い支持を獲得し見事優勝した佳作です。
 かの駒木博士の社会学講座第2回コミックアワードでも年間最優秀短編作品賞にノミネートされています)

で、そんな将来有望株の人が……なんでこんなことに。

いや今回も話自体は悪くなかったんですよ? 適度に王道を外し、かつ王道な主張も盛り込んでいる。
けどさぁ、どこをどう間違えたらこういう題材の話になっちゃうんだよォォォ!!
なんて言いますか、萌えとかそういう単語をこういうメジャー少年誌で出しちゃいけないような気がするのですよ。
こういうサブカル的(っつーのもアレですが)なものはあくまで傍流にあるからこそ輝くもので。
(「あいこら」はそのへんは実に良く考えられていて、変態はあくまで「理解しがたいモノ」として描かれています)
フィギュアを前に臆面もなく魅力を語り合ったりとかそういうのは……
おっちゃんの感性が古いからかもしれないけど、あんまり表でやっちゃ良くないような気がするんだなぁ。
私らみたいなネットの隅でコソコソ生きてるような連中なら、いくら叫んだところで問題ないんですけどね。
ていうか四位さんってそういう人だったんですかァー!?
いやなんかもう、ショックが無駄にでかくてちゃんとした感想が出てきません(笑)。
ネモト摂さんとこの四位晴果さんは、サンデーの新人予備軍の中でも段違いに期待を寄せていただけに。
むー、もうちょっと考えさせてください……。

練り込みが甘いとか、TSモノとしてどうだとか、そういうのはまた後で、機会があれば。

地底少年チャッピー(29)
チッ、男か。

聖結晶アルバトロス(29)
ずいぶん前の方に載ってるなーと思いきや、そういえばカラーでしたね。
流石にカラーを巻末にもってくるわけには行かないよなぁ。

内容については、特にコメントすべき点が見当たらないなぁ……。
話としてあまり動いたわけでもないし、何より人の心の動きが描かれていないので。
水を切るというのが具体的にどういうことなのか、については、
常識で考えればどう考えても不可能なのだから何らかのプラスアルファの理屈があるんでしょうけど、
その理屈が明かされないことには何も語れそうにありません。

ブリザードアクセル(65)
愛する人を傷つけることは苦しいことだ、その苦しみから逃げずに立ち向かう二人は凄いと言ってますが、
六花が吹雪を好き(笑)になる過程は描かれていたけど、その逆って描かれてましたっけ?
吹雪が六花に恋愛感情をもっているような描写がこれまでなかったような気がするのです。
例の殺し文句は、恋愛感情絡みというより、単に素の人柄でやってるだけに見えたからなぁ。
それこそ、もし相手が六花ではなく小雪だったとしても、全く同じ言動を取っていたようなイメージがあります。

それはそうとして、この後リミッターの外れた凛が大暴走してくれたらおいちゃん嬉しいなぁ。
思い余って哲志を押し倒したり付きまとったり勝手に婚姻届を出したり。あれ?

絶対可憐チルドレン(48)
不二子ちゃんは百戦錬磨に見えて本当はマトモな恋愛経験はゼロ、
実はサイコメトリーで得た他人の情報と妄想と無根拠な自信でそれっぽく振舞っているだけなのだ説を提唱します。
そう考えると、こう一生懸命背伸びしてるみたいで可愛くないですか?

もちろん、わずか一話でドジ・優しさ・演技力・ノリの良さ・頬を染める純情さを立て続けに魅せつけてくれた
末摘さんの戦闘力もそれはもう恐ろしいものがあるのですが――。

ハルノクニ(20)
やっと少しずつギリが役に立ちだした、のかな……?

にしても、この漫画って、本当に今描かれていることだけが全てなんでしょうかね?
というのも、どうも裏に「作品を根底から揺るがすようなトリック」が仕掛けられているような気がするのです。
いや、特に根拠はないのですが、現状のままだと何か意図的な物足りなさを感じる、というか。
もし小説で同じような話があった場合、私ならもう一段裏があると覚悟しておくでしょう。
まぁ私の直感でしかないので、たぶん違うと思いますけど。

見上げてごらん(65)
悪くはないんだけど、特にコメントがないのう。

武心BUSHIN(18)
えー、最後尾? そんなに人気が芳しくないの? うそーん!
まぁ皆川枠みたいなもんと解釈することもできますが、
でもここに来るのは(単行本が売れようが売れまいが)アンケート人気がない漫画と相場が決まってますからねー…。
あるならもっとプッシュもするでしょうし前の方に載せもするでしょう。

しかし、この漫画も地味にわかりやすい戦闘描写で良いですね。
私は柔道のことについてはほとんど無知に近いですが、駆け引き自体は良く伝わってきました。
「ここがポイント!」という部分をしっかり抽出して描写しているからでしょうね。
おかげで事前の前フリや説明がなくても何をやっているのかが凄く良くわかります。

ネコなび(52)
前もどっかに書きましたが、頭の上にねこを乗せて歩くのはねこ好きにとっての夢です。
羨ましいなぁ。

総括
今週のMVPはやっぱり「犬夜叉」の桔梗の最期でしょうか。
これを超える演出は見当たりませんでした。

さて、37・38合併号の「ダレン・シャン」、39号の「MARΩ」まで次号からは読み切りが続くのですか。
低空飛行の固定期にある今のサンデーにとって、一人でも有望そうな人が増えれば良いんですけどねぇ。





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