週刊少年サンデー感想(2005年第50号) (11/19) 「砂漠に雨」
○名探偵コナン(545)
何が気に食わないって、事件が起きて人が死ぬまで(死んだ後も?)本気を出そうとしないコナンが一番気に食わない。本物の探偵なら誰がどこからどんな手口で盗みに来るか事前に推理した上で、キッドが打ってくる可能性のある手を予めひとつずつ潰していくくらいのことはしてほしいと思うんですけどねぇ。今回は状況がかなり限定的で特殊だったから、全くプレーンなケースよりはかなり推理しやすかったと思うし。
○金色のガッシュ!!(230)
いや今週は素晴らしかったですよ。何が良かったって言わずもがな、ザルチムがものすごく良かった。 リーヤの退場の仕方(みっともない泣き方=体裁なんか取り繕う余裕がないほどの悲しみ)も素晴らしかったですが、今週はどう考えてもザルチムのインパクトの方が勝ってます。
もちろん演出も「感動のタメの瞬間チャージ(読者を一瞬で感情移入させる手際)」が切れ味良く決まっていて非常に良かったんですけど、私が今回のザルチムを特に高く評価しているのは、それより「ガッシュ」史上で初めて最後までチンピラ化しない悪役が出てきたからです。ロブノス然りマルス然りゾフィス然り、これまでの敵役はどいつもこいつも、中身は小悪党としか言いようのない性格をしていましたから……。こんな風に(形はどうあれ)最後まで信念を貫き通した敵はザルチムの他にはいません。ちょっと思い返してみればすぐわかることですが、この「ガッシュ」という作品において、味方キャラが退場する時は必ずと言って良いほど誰もが号泣するのに、敵キャラが退場する時は誰一人として涙を流していないんですよね。汚い捨て台詞を残して悪態吐きながら消えてゆくだけで、まるで砂漠か何かのように、そこには水気のひとつもありません。これはつまり、敵が敗北を心から悔しがっていない、挫折して悔しがるだけの信念がなかったということです。
(ちなみにレイコムは泣きながら退場してましたが、あのエピソードの敵役は彼ではなく細川だったので、今回の「悪役の魔物の退場」には該当しないものとして看做します)
しかし今回はそうならず、ザルチムだけは負けて悔し涙を流した。これは従来になかったことであり、ある意味では「金色のガッシュ!!」という漫画が全く新しいことに手を出した、ということでもあります。しかも良い方向に。今はただそれが嬉しくて仕方がありません。この漫画の敵役はこれまでチンピラ程度の奴しか期待できなかったけど、もっと魅力的な敵役、ひいては魅力的な戦いや展開が期待できるようになった。うん、何度も言いますが、本当に素晴らしい展開だったと思います。
○MAJOR(535)
今回は吾郎の言い分は全面的に正しいと思います。あとはまぁ……寿ったらもう、愛しの彼との久々のバッテリーだからってすっかりあがっちゃって♥ とかなんとかそんな感じで(どんな感じだ)。
○ワイルドライフ(138)
「赤カブ」云々っていうのはどうやら「銀牙伝説WEED」ネタらしいですよ奥さん。でも私は読んだことないからこれ以上のコメントができないんですよ奥さん。ごめんなさい奥さん。
○MAR(132)
「永遠の命と命の継承はどちらが尊いか」という話から「ファントムはついていくに値する奴かどうか」という話へと途中で論点がすり変わっていますが、まぁ信念懸けて戦ってるだけまだマシ、ということで。「新しい命を育むことがどうして永遠に屍として徘徊することより素晴らしいのか」「じゃあ最愛の人格者とともに永遠を歩む場合はどうなのか」と聞かれた時、アルヴィスがどう答えるのかについては興味がありますけれど。
(ちなみに私の場合は、前者の問いには「一人では突破できない壁を乗り越え、より良いものを生み出せる可能性があるから」、後者の問いには「そんなことは人間が人間である限り不可能だ」と答えますが、そんなことは本当にどうでも良いですね)
○史上最強の弟子ケンイチ(171)
そっかー、バレエダンサー翔のキャラは妄想暴走系か……んーオッケー!!
これからあの嫌味なアクが抜けて随分と親しみやすい感じになります! 鳥が好きだっていう萌えポイント(?)も出たし! 基本的にリアリストで慎重派の兼一に対し、妄想と行動力だけでどこまでも突っ走るバレエダンサー翔。うん、対比が利いてる上に見た目もコミカルで面白い。個人的にはもうちょっと妄想部分を強化して、見開きで人生の数々のシーンを妄想するくらいのことはやってほしかったけれどこれはこれでナイスジョブb!
でもここまで美羽がモテモテなのはやっぱりちょっと私個人としては納得がいかない……そりゃ今回の格好は普段よりゃ可愛かったけどさ……でもあんな性悪女のどこが良いと言うの!? ねえ答えて!? 兼一の心を弄び続けて高笑いするようなどうしようもない あんな あんな あんな…………キィイ、このメ○○タ!! (いい加減にしとけ)
○犬夜叉(433)
「ん!? 鋼牙の仲間じゃ」
「いつも大変そうですな」
うん、完全同意。
○焼きたて!! ジャぱん(184)
千歳といえば千歳空港。それは我々札幌市民にとっても同様です。
というかそろそろ本気で軍事利用を考えても良い頃なんじゃないですか? あるいはマフィアとか。しかもそっちの方が(遠慮なく本気が出せるから)マルコも喜びそうな気配が漂ってるし。……奴には良心の呵責というものが存在しないからなぁ。
○読み切り:エリート道場のエリート教室
この号のサンデーをパラ読みしてる時、何故か城山ハデス君登場のページばっかりめくれたのですが、それはどうしてだったんでしょうね? (知るか)
○ブリザードアクセル(34)
……う〜〜ん。展開自体は面白いんですが、いかんせん説得力がなさすぎるなぁ……。何故素人同然の新人があそこまでハイレベルな技を繰り出せるのか、何故リタイア寸前だった落ちこぼれ(?)少女があんなに華麗に演技できるのか、そのへんの説明がすっぱり抜けてるので猛烈に嘘臭い感じがします。そういう展開にするならするで構わないんですが、そのための血の滲むような特訓描写はもっと時間をかけてちゃんと描いてほしかったなぁ、というのが正直なところ。特訓として何をしたのか、どのくらいしたのかの説明が何もないので二人の実力がアップしたこともそのまま読んだだけじゃ理解できず、結果的に今二人がどれだけの実力を身につけているのか――つまり二人の限界が全くわからなくなってるんですよね。この限界描写……「できること」と「できないこと」の境界が曖昧になるということは、放っておくと結構ヤバい事態に繋がるので心配でなりません。現在の実力の描写が曖昧になるということは、目の前の壁を越えることの難しささえも曖昧になってしまうということですから。そんなんじゃ折角試練をクリアしたって爽快感も何も出ません。ハードルはただ乗り越えるだけじゃ駄目なんです! 「苦労の末に」乗り越えるから爽快なんですってば!
今回のエピソードではラブ度の大幅アップ(正ヒロイン確定?)やバカップルペアの顔芸など新たな可能性も沢山出てきたけれど、それと同時に「リアクション頼りの演技描写」や今回指摘した練習描写・限界描写の不徹底など問題点も沢山出てきた印象。私としてはここは長所は今のままでも良いから、それより短所をどうにかしてほしいと思っています。冗談でもなんでもなく、このままでは絶対かつ永久に「一流のスポーツ漫画」にはなれないと思うから。
○結界師(98)
ばあちゃん超かっけーー!!
言うことがいちいち的確だし、戦闘能力的にも若造に全然ひけをとってないし、式神は可愛いし、空飛ぶ妖怪ばばあっぷりが恐ろしいし、ちんまい背丈とでかい天穴のミスマッチぶりが萌えます。最強じゃないですか。あと50年若かったら間違いなくホレてましたね(これってこういう使い方をする言葉だっけ?)! ……冗談はともかく、老人が活躍するのを見るとなんだか嬉しくなってきません? 才能とか若さ任せのパワーなんかより、日々の鍛錬と経験の蓄積の方が強いって言われてるみたいで。
ちなみに今回は良守も結構良かったです。久々登場の念糸はともかく、頭下げる時はきちんと帽子取ってるし、大事な場面ではちゃんと敬語使ってるし、土下座までして必死だし、引き際も良く心得ているし。根っこは結構真面目な性格なんですよねーこの子は。それにこの必死さからは、良守がどれだけ限のことを大切に思っていたのかが伺えてそれもナイスです。
あと今回気になったのは、念糸でタクシーに引きずられながらカーブを曲がった時の不自然に大きくて解放的なコマと、その時のやっぱり不自然に明るい良守の表情でしょうか。最初は「角を曲がったら大ピンチ」の描写かと思ったんですが、石かんでコケる描写が始まるのはその次のコマからの話なんですよね……。これは何の比喩なんだろう? 時子(先達)の後をがむしゃらに追いかけていたら、そのうち一気に視野(可能性)が開けるであろうことの隠喩……なのかな?
○あいこら(17)
そういえば前回の感想で「今サンデーで一番波に乗ってるのは「道士郎」と「結界師」だ」と言いましたが、この漫画の存在をすっかり忘れていたのでここで改めて。今サンデーで一番波に乗ってるのは「道士郎」と「結界師」と「あいこら」だと思います!
で本編は新たなるパーツを補充、と。成程、そう来たか……これは考えてなかったなぁ。連載初回のサニーちゃんのイメージが強く残っていたせいで、対象パーツが増えることは全く予想していませんでした。しかもそれがあやめ姫とは。成程なぁ……。
ちなみに今回最も注目すべきポイントは、パーツが増えたとか例によってどこかが狂っているとかそういう部分ではなく、井上先生がちゃんと一度出したキャラをリサイクルしたことだと思います。どっからどう見ても使い捨てっぽっかったあやめ姫が、こうしてレギュラーに加わって活用されそうな気配がする。これはせっかくのキャラを使いきれず持て余すことが多かった「美鳥」時代から比べると、確実な進歩ではないかと。
○兄ふんじゃった!(40)
セーブ拒否のくだりは面白かったです。
○ハヤテのごとく!(55)
私としてはちゃんと勝ち抜きラストバトルっぽい方が良かったかな、やっぱり……(なぜなら、畑先生がちゃんとバトル描写を描けるのかどうか興味があるから)。あと今回の桂先生の空気を読めない活躍を見るにつけ、畑先生って結構悪役というか、ダメ人間を描く才能あるよなぁ……と思ったり。うすた先生に近いというかなんというか、良い意味で人のマイナス感情を逆撫でするのが上手いです(頻繁に暴発もしますけど)。
○最強! 都立あおい坂高校野球部(43)
人生の勝利者(by幼妻最強理論)が必ずしも人格者であるとは限らないという良い例です。怖いのはわかるけどちゃんと聞こうね。
○クロザクロ(62)
アケビじゃなくてカリンだってば。
九蓋さんは最後まで主人公兼ヒロインを貫き通してくれてある意味満足です。クエンを自らの視覚を引き換えに勇ましく倒した後、さらにカリンを追撃する他のメンバーに向かって「私はずっとずっとここで応援してるからね。がんばって……(意訳)」。うーん、マンダム。
○見上げてごらん(33)
運命的つながりとやらに興味はないけれど(鷹は所詮鷹からしか生まれないということだね! とか言ったら僻みすぎですが)、それなりに見応えのあるドラマでした。やっぱり伏線不足は否めませんし、じいさんもアレはやりすぎではありますけれど、関係者のやりきれない心情が伝わってくる迫力のある描写だったと思います。幸せを願う心は、時として悲劇を招いてしまうものです。そこに悪者なんか誰もいなくても、誰かが泣かなければならない時がある。人間の性とは哀しいものです。
そうそう、あと相変わらず草場先生の描く二十代女性はかわいいなあと思いました(オチ)。
○道士郎でござる(72) 
あー本当にどうしたんでしょうね最近の「道士郎」は。一体何が起きているんでしょうか。
もうね。殿。殿がね。
もう全編ラブと勇気に満ち溢れていて読みながら悶えた悶えた。最初の茂みのシーンからもう滲み出るバカップルっぷりが最高にほわほわやーらかいしよう! お互い好きだと言ってるわけでもなく、まして付き合ってるわけでもなく、でもお互いがお互いのことを想って心の底でしっかり繋がってるんですよ! フォォォォウ! これをバカップルと呼ばずしてなんと呼ぶってんだァ! 今回はここで萌えろ!!!
そして今回もうひとつの見せ場・松崎がエリカを奪いに来たシーンで今度は絶大なる侠気発揮ですよ殿が! これまで恐怖のあまり顔も見れなかったような相手に突撃かましてお姫様をキャッチユアハンズですよ!! いや本当を言うとここで殿が発揮したのは勇気というよりどっちかというと蛮勇であってギリギリアウトの領域の行動なんですけどね(なぜなら両親や友人にも松崎の報復が及ぶ可能性があるから)、でもそんなことは殿だって百も承知してるんですって! 前回の殿のサウザンツの扱い方を見てればそれくらいわかるでしょう!? でも彼はそこまでわかっててなおチャージかましたんですよ! ならばそこにヤクザがどうだ愚かな選択がなんだとわめく方が野暮ってもんなんです!! 連れ去られてゆくエリタンが一瞬こっちをちらっと見た、「私もそっち側の普通の生活をしてみたかったけど、やっぱり私には過ぎた幸せだったんだよね、バイバイ」なんて表情を見たら頭なんかコマごと真っ白になっちゃって当然です! もう彼女のこと以外何も見えないわからない考えられない! そこで突っ込まなければ漢じゃない!! 今回はここで燃えろ!!!
…………あー。 (クールダウン)
てな感じに感情に任せて長文でシャウトしてみましたが、冷静に考えてみてもやっぱり細かい演出が随所に利いてるのは流石だと思います。凖デート企画によりにもよって天体観測を選択、しかも決め台詞が「かけっコ!!」というへなちょこぶりも良く計算されたもんで、それが後のヤクザに逆らう健助殿の勇気をギャップ効果で一層強調していますし、「去ってゆくエリカと松崎を眺める→めくりで殿が奪い返す→殿の手を取るエリカ」という一連の流れも静→動→静としっかりメリハリがついているので実際以上に印象的に仕上がっています。ついでに言うならここで「星を見る」というモチーフが表す比喩も妄想できちゃったりしますがそれは流石に池内しすぎなので割愛するとして。ほんと技術的な面から見ても文句のつけようがないです。マジで最近の「道士郎」は神懸かりすぎだと思います。一体どうしちゃったんでしょうね?
○絶対可憐チルドレン(17)
皆本がモテモテなのを見るとなぜか心が躍ります。作中ではアレな扱いでも、実際はちゃんと評価されてるんだなぁ。有能な人が有能だと言われているのを見ることほど心地良いことはありません。……まぁ、何人かいらん人間からもモテモテなのは不幸だなぁとは思いますが。
あと宿木明のキャラも予想よりずっと柔らかくて好印象。もっとニヒル&クールな無駄に突っ張ったキャラかと思いきや、けっこう砕けてるし素直に皆本尊敬してるし良い奴じゃないですか。流石その辺は椎名先生の本領発揮というか、先生の漫画において最後までクールを貫き通せるキャラなんて存在しないということをすっかり忘れていました……(笑)。
○からくりサーカス(機械仕掛の神66)
シベリア鉄道か……なんというか、藤田先生のミーハーっぷりが全力で発揮されてますね(笑)。エリ公女が出てくるといつもそういうテイストになるのはワザとやってるんでしょうか?
それで今後の展開ですが、そろそろとりあえずここでシャトルに向かうのが鳴海+仲町サーカスだけ(ミンシアも?)と明言されているということは、他のメインキャラの見せ場はその前にやってくるということだと思うので、そろそろギイが最後に一発やらかすの(=鳴海との決戦)も近いのでしょう。でも彼はここではまだ生き残り、シャトルが宇宙へ向かった後の複数箇所同時進行ラストバトルあたりで散ると予想。……そうでもないと、鳴海がちょっと救いのないキャラになってしまう気がするので……。
○こわしや我聞(86)
んん? マガツは仙術兵器には効果を及ぼさないのん……? それだとマガツの存在価値が一気に薄れてしまうような気がするんですが……ええー。まぁそうでもしないとラストバトル的に大変都合が悪くなってしまうからしょうがないか。
十把一絡げ状態で出てきた残りの所長たちはなんとも切ない空気が漂っていますね……。ルドルフはぶっちゃけ第三研所長の八雲四郎と同様の扱いしか用意されてなさそうだったのでどうでも良いんですが、他の二人は明らかに固有のキャラ付けとエピソードが用意されてましたよねこれは……。「ネコマッシグラ」のねこマークはマヤマヤ(勝手に命名)のクールなくせして可愛い小物好きなところを密か(?)に表現、「ヤタガラス(八咫烏)」のネーミングは御剣の古物趣味をアッピールと。今となっては出番すら怪しいこの状況で、果たして彼らがどれほど活躍できるのか。本編が無理なら単行本やblogでどれほどフォローされるのか。注目です。 (ヤタガラスは駆けつけたかなえの姐御にいきなり破壊されているように見えなくもないけどそれはあえて無視ということで)
あと今回全く活躍していないように見える理来さんは、こわしや一同がここに来るまでの迷彩役として活躍したんだと脳内補完しておきます。
○D-LIVE!!(42-1)
「そうよ!! 私は斑鳩君に元気になってもらう為に誘うのよ!! 学級委員として……」
……何この最終兵器(*´ワ`)
久々に出てきたと思ったらものすごい超絶攻撃を仕掛けてきますねこの人は! うわっ、ちょっと待って予想外の方向からの攻撃に一瞬素でリミッターが外れそうになりましたよ? 流石かつて斑鳩を奪い合った七人のうちの一人……我々は彼女を侮るべきではなかったのだ!! 恐るべし「D-LIVE!!」恋愛聖杯争奪戦! (ちなみに七人とは初音ちん・烏丸先生・委員長・あっきー・山中製紙の桂子さん・ロコ・キマイラのことです)(なお百舌鳥さんは斑鳩の現在の所有者なので除外)
そして誰かが脱落すれば違う誰かが迫ってくるのがデッドヒートのお約束。今度はロコが急接近して参りましたよ? 口を開けば斑鳩がどうだ斑鳩なんだと愛しの彼のことばかりで熱烈ラブリービームを全方向射出、つい百舌鳥さんもほだされて斑鳩のプライベート情報を教えちゃうってもんですよ。そして思い余ってストーカー行為でディープラブ開始、もう誰にも彼は止められない……!
あとはさらに加えてやっぱり諦めきれない委員長がツインストーカー開始したら超最高なんですけどね。そしてベン編の初音ちんと烏丸先生のごとく、ロコと委員長が斑鳩を巡って激しい鍔迫り合いを演じる展開に、と。しかも舞台は温泉街。考えただけでもわくわくするぜ!
○ネコなび(20)
姫はいつもの中途半端にリアルなタッチより、今回のおまけまんが最初のコマのタッチの方が良いんじゃないかなぁ……。なんかちょっと昔のミスタードー○ツの景品マグカップあたりに描かれていそうな感じですけど。
○総括
殿や委員長も良かったけれど、今回のMVPはやっぱり「ガッシュ」のザルチムで。彼には雷句先生の成長の可能性を感じ取れましたし、何よりいちエピソードとして本当に素晴らしかった。やればできるんじゃないですか雷句先生。この分ならキースやチェリッシュのエピソードも結構期待できるかな?(超偉そう)
あと余談ですが、井上先生の噂の読み切り4コマ「春らんまん!」も読みました。なんというか……いつもの井上変態節は炸裂してましたが、本当にそれだけの漫画だったので個人的にはイマイチ。この手の設定に慣れていない人にはかなりのインパクトかもしれませんが、「葵」やら「美鳥」やら「音禰」やらで穢されてしまったそーゆーのに慣れてしまった私のような人間にはちょっと物足りなかったかもしれません(正直なところ、ネタはまずまずでもその掘り下げは全然できてませんでした)。所詮ヒロイン像のいち変化形だと割り切ってしまえばどうということもないしね……。ファンなら押さえといても良いと思いますけど、そうでなければ特に意識して探すこともないかと。
ちなみにこれが載ってるヤングアニマルあいらんどはほとんどえろ本だから子供は買わないように注意(いろんな意味で子供には買えないと思いますけど)! 全体的にオタク特有の夢見すぎな感じはしましたが、どの漫画も読んでて恥ずかしくなるようなバカップル話ばっかで個人的には結構好きな方向性の雑誌でした(笑)。田中ユタカ先生は相変わらず過ぎて思わず笑っちゃったし、瀬口先生のバカップル漫画もとんでもない勢いでツボだったし、竹内先生の漫画の巫女衣装がなんか東方っぽいし、宮野ともちか先生のCGは一瞬どう取って良いか迷ってしまったし(苦笑)。以前安西先生の1Pエッセイ漫画のために980円出して購入したファンタジアバトルロイヤルの先例もあって、ぶっちゃけ全く中身に期待はしてなかったんですけど、これなら680円分の価値は充分にあったなぁ。私のような嗜好の持ち主にとっては結構良い買い物でしたとさ。
以上。次回も時間かけてられないのでサクッと簡単に済ませる可能性が大です。どうかお許しを。
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